くろちゃんマン
お姫様
三浦おじさん
ナレーション
今日もくろちゃんマン達3人は、いっぱい遊びました。
そして、夜になり、遊び疲れたくろちゃんマンとコビィデビルは寝ていました。
お姫様は、1人窓辺で両親に向けて手紙を書いていました。
『お父さま お母さまへ
お元気ですか?
姫は元気にしています。
ミノスケ城での暮らしは、だいぶ慣れて来ました。
最初は、1人ぼっちで不安だったけど、くろちゃんマンとコビィデビルというお友達も出来て、今は楽しいです。』…っと。
う…ん。あれ?姫どうしたん?
あ…くろちゃんマン。
手紙?
うん。お父さまとお母さまに。
ほぉかー。早よ寝な、明日しんどなるからな。
うん。ありがとうな、お休み。
お休み。
お姫様は、また筆を走らせました。
『寂しい時もあるけど、みんながそれを和らげてくれます。
私は、みんなが大好きです。
帰って来たら、また話します。
それでは。』
お姫様が空を見上げると、流れ星が1つ流れました。
まだ起きてたんですか?
振り向くと、三浦おじさんがドアにもたれて立っていました。
はい、両親に手紙を…。
やっぱり、まだ寂しいですか?
いえ、今は…くろちゃんマンやコビィデビルがいるので、平気ですよ。
そうですか…。しかし、何故レグリット国の国王は、あなたを社長の所に…。
私も、15歳。そろそろ本当にいるべき場所に戻らせようと思ったんでしょう。
え…っ!!あなた、社長の…。
それ以上は、言わないで下さい。大魔王本人だって、私の素性を知りません。
…しかし!!
いいの、お願い。大魔王には言わんといて?
…わかりました。お休みなさい。
うん、お休みなさい。
お姫様は、三浦おじさんにそう言うと、ベッドで眠りにつきました。
…っ!!
三浦おじさんは、ドアの向こうで、声を殺して泣きました。 続く。