この記事は、私の介護に関する「はてなブログ」の記事を編集したものです。
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今回も、私自身のことです。

 

 

2024年4月22日(月)に図書館に行き、前立腺がんの本を3冊を借りました。その内の1冊は、2023年12月31日発刊のこの本で、よくまとまった本でしした。

前立腺がんの治療方法は日進月歩のようで、その意味でこれまで読んだ本が、少し古く、どうなのか?と思うようになりました・・・
この本では、すべてが網羅されています。私は「藁をもつかむ」思いで一気に読んだのです。でも、私の期待すべきことは書いていませんでした。それは、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値(前立腺がガンになると血中に放出されるたんぱく質の量)が、20以上の場合とだけでまとめてありました。私の場合は、3桁で4月1日:132、4月17日:115であり、この本のなかでは、PSA値が、5から2になったとか、2が0.1になったケースのように少し次元の違うことばかり!!書いてありますね。書いてある値が低過ぎです!!

私の場合は、今後の検査、特に最後の4月30日の「生検」で実際に細胞を取ってみないとわからないのですが、それにより悪性度(これをグリソンスコアと言う由で、数が2から10まであり悪性が10)と、転移があるかを昨日の骨シンチグラフィー(静脈に放射性物質のアイソトープを入れ撮影し、がん細胞の有無を判別)で最終判断をすることになるのでしょう。この本でも、PSA値が20以上は、ひとまとめにされていて、やはり3桁の人のことは、ほとんどでてきません。

そこで今まで気になった前立腺がんを公表した著名人のPSA値だけに着目して調べてみました。ネットで調べたので正確な情報ではないかも知れませんが、傾向はわかります。

・間寛平さん 発症年齢61才、初回PSA値:2002年12、2008年12月に22.87、以降で2009年12月にトルコでMAX42.54、2010年1月に生検でがん判明、ステージ4、転移無、ホルモン治療+放射線治療、1949年生まれ。

・三谷幸喜さん 発症年齢50才台?、PSA値:6~7、全摘内視鏡手術、1961年生まれ。

・宮本亞門さん 2019年公表(61才)、PSA値は記載なし、転移なしでステージ2、ダビンチで全摘手術、1958年生まれ。

・西郷輝彦さん  発症年齢64才、全摘手術+ホルモン療法、74才死去、死去直前はステージ4の去勢抵抗性前立腺がん(ホルモン治療が効かなくなった)、PSA値:510と800の記録有、日本に未認可のルテシウム治療(PSMA治療)するも効かず、1947年生まれ。

全摘手術をされているということは、その時点では転移がなかったということと思います。間寛平さんのデータでは、PSA値が2桁で、しかもあのハードなマラソン(アースマラソン)の最中であったことが私にとっては、大いに参考になりました。私も自転車(ロードバイク)をやっていますので、スポーツをやっていても待ってくれないということもわかりました。

まあ、いずれにしても、PSA値だけみれば、西郷さんのご逝去直前以外に3桁の人はいないのですね。ということは、私の場合は、転移ありと推定しますね。予想としては、左下腹がほぼ毎日、少し意識下にある(鈍痛?)ので、膀胱への浸潤か、近くのリンパか骨への転移なのかもしれません。いずれにしても隣接臓器への浸潤か、飛び地への転移があれば、ステージ4で、ちょっと驚きますね。

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以下は、実際に前立腺がんの疑いのある人用に私の頭の整理の意味でまとめました。

ひとつ気になったことが書いてありました。それは、がんの性質で「アブスコパル効果」というのがあって、放射線療法で原発がんを攻撃すると、放射線を照射していない転移がんまで小さくなるという現象です。主戦場で負けた軍隊が他の軍隊に敗戦を伝えて降伏するような感じで現象として面白いですね。(P.138)

この本での、治療法のまとめです。

<転移がない場合>には、次のような方法がある由。

(1)前立腺全摘除手術があり、これは、①内視鏡か、②ロボット支援(ダビンチや国産のヒノトリ)がある。

(2)放射線をガンにあてる療法は、
  ①からだの外から照射する外照射療法
   (i)X線の場合に、(a)3D-CRTと、(B)IMRT
   (ii)粒子線
  ②前立腺内に小さな放射線源を埋め込んで放射線をあてる小線源療法

(3)超音波を集中させてがんを焼く方法(HIFEハイフ)・・これは保険対象外!

<転移がある場合>

(1)ホルモン療法
  ①内科的去勢法
  ②CAB(MAB)療法
  ③抗アンドロゲンクスリ  等

なお、ホルモン療法は、がんが耐性を持つことによりいずれ効かなくなり、その対応の薬や抗がん剤もあるようですが、母と同じように痛みの緩和療法、対症療法になるのでしょうね。

まあ、私の場合はPSA値が「115」からしても「転移」がありそうなので、全摘は期待できず、また根治も期待できないと推定していますので、「ホルモン療法」なのでしょう。その場合の副作用は、「女性化乳房やED」なのですが、まあ、私のような年齢ですと、生きる方法としては許容できる年なのかもですね・・

また、ホルモン療法はいつか効かなくなるので、それが寿命でしょう・・