バルサアカデミー木更津キャンプの熱狂の日々から一週間。

いまだ興奮冷めやらず、あの陽気なバルサソングが耳朶に響いては胸が疼く。

息子に負けず劣らず、バルササッカーの魅力にすっかりはまってしまった私です。

 

さて、昨日の息子との会話。

息「お母さん、バルアカが終わってもう2週間経った?」

私「1週間じゃない?」

息「なんだ、まだそんなものか」

私「何で?」

息「2週間経てばMVPの発表があるんだろ?多分オレがもらえるから」

私「えっ・・・(絶句)だってあのスーパー少年とか上手い子いたでしょ?」

息「あー、あの子は4年だろ?3年ではオレが一番上手かった。〇〇君よりも△△君よりも、明らかにオレが点取ってた」

 

まさかの発想。

苦笑するしかありませんが、しかし4年のスーパー少年には勝てないことが分かった後も、参加3年生をじっくり観察し、自分が上か下かを見極めていたかと思うと、競争の熾烈さが感じられます。

 

息子のワンマンドリブルサッカーは(パスサッカーの)バルサアカデミーにおいても健在で、試合になると、3年生としては得点している方でした。

が、MVPとなると話は別で、あのスーパー少年のような一瞬で魂を持っていかれるような、桁違いの才能の持ち主でないともらえないはずです。

恐らく十数年前の久保少年もそうだったことでしょう。

 

尚、国内12か所で行われたキャンプからMVP3名とエリートプログラムメンバー(参加者の上位10%)が選出されることになります。

息子、仮にMVPはダメでもエリートプログラムメンバーには選ばれるだろうと思っている節がありますが、選考基準をよく読むと、「FCバルセロナの価値観を実践できているか?FCバルセロナの戦術を理解し、周囲の状況を把握しながらテクニックを発揮しているか?」とあります。

息子はこれとは対極の、我が道を行くサッカー。

 

今思えばスペイン人コーチが、ひたすら猛烈にドリブル突破を試みる息子に対して苛立ちを見せることもなく、慈悲深い笑顔で包み込んでくれていたのは、「君は頑張ってるけど、バルササッカーはこういうのではないんだよ。もう何度も教えたからこれ以上は言わないけどね。君はMVPとは無縁だね」という憐れみの笑みだったように思えなくもない。

 

木更津キャンプには鹿島アントラーズの下部組織の子も複数いたというし、例えば横浜キャンプにはマリノス下部、川崎キャンプにはフロンターレ下部、埼玉キャンプにはレッズ下部の子も来ていたことが推測されます。

 

また、どこの下部にも属していないスーパー少年については初日から、合宿所で子どもたちの間でも話題沸騰の模様。(スーパー少年は日帰り組)

「あいつは多分ズルしてる。スパイクの中にバネが入ってるんだ。じゃないとあんなにボールが飛ぶはずねぇ」と言う子が出てくるくらいの衝撃を与えていたようです。

 

いずれにせよ、日本各地からサッカー自慢の少年たちが集ったこのキャンプ。

遠からず発表されるMVPにこのたび知り合った少年たちが含まれているか、スーパー少年が2度目の快挙となるか、見所満載で楽しみでなりません。