レビューの続きだが、その前にMX4Dについて訂正がある。
通常料金+1200円と書いてしまったが、これが正確にはちょっと間違いで、3Dだとさらに+400円いる。
つまりスターウォーズの3DをMX4Dで鑑賞すると、
2000円(スターウォーズの通常料金)
+1200円(MX4D料金)
+400円(3D料金:メガネ持ち込みなら100円引き)
=3600円必要
って、こんなのありですか?
2DのMX4Dだと+1200円だということだが、2Dの4Dって一体なんやねん。
といくらぼやいても仕方ないのが悔しい。
では続きを
★その他★(24のうち残り19)
■グラスホッパー
何度も言及しているわりにはタイトルに込められた意味がイマイチ掴めなかった。
話全体が荒唐無稽で、伏線はエピローグで一気に回収されたいるものの、説明不足で納得しきれない印象が残る。殺し屋達のエピソードの殆どは直接ストーリーに絡んでおらず蛇足にしか思えない。
■ハーモニー
二次元コンプレックス男子向けのキャラクタや、独創的な風景がファンタジック過ぎるのに対して、登場人物のベダンチックな台詞回しが原作そのままなところに少し違和感があったが、優しすぎる牢獄と化した究極の健康的で調和のとれた社会の下した結末には、物理的な破壊以上の人類の破滅を感じた。
■ミケラランジェロ・プロジェクト
実話であったことに驚いた。戦闘経験ゼロのアートの専門家達が知恵と使命感で乗り切っていくところが面白く、同時にドイツ側の愚行に憤りを感じた。
前半は原作をうまく脚色できずに持て余していたが、後半はテンポがよく、芸術作品が見つかっていくのは爽快で、元の場所に返していくシーンには胸に迫るものがあった。
■WE ARE Perfume
ライブの後のダメ出し会議で意見を出し合い、パフォーマンスを緻密に修正し、いいと思えば本番直前の曲変更も辞さない。
そんな彼女達のプロ意識の高さに驚く。
だがステージ以外のシーンが多すぎた。観光や食事のシーンなど省くべき箇所はいくらでもあったはず。
■トランスポーター4
リブートされた新フランク・マーチンは、前シリーズのステイサムを意識し過ぎていたが、リアルで個性的なアクションは全体的にすっきりまとまっていて、クイックやジャンプを多用していないせいか、あまりストレスを感じなかった。
■メイズランナー2
迷路から脱出後ロードムービーと化した作品世界は、全力疾走系ゾンビが暴れまくるところまで「バイオハザード」そっくりになってしまい、前作同様借り物感は拭えないと油断していたら、予期せぬ裏切り者の登場で、功利主義的な二者択一の命題を突きつけられた。これはある意味とても哲学的な内容が含まれている。
■罪の余白
なんとなく詰めの甘さを感じた。
少女の繰り出す策略に主人公はどんどんはまっていくが、とことん堕ちていく感じが伝わってこないし、そもそも心理学者であるという設定が生きていない。
酒をやめて本気をだした辺りから逆に相手をじわじわと追い詰めていくような展開がほしかった。
■ボリショイ・バビロン
客観的でクールな視点のドキュメンタリー。
表面的な素晴らしさを撮ったものではなく、芸術監督襲撃事件の裏側に蠢く嫉妬、陰謀、クレムリンの介入、歪んだ自己愛を容赦なくさらけ出していく。
関係者達の意見はあまりにも率直で日本人では到底考えられないほどだった。
■バグマン
漫画へのほとばしる熱い情熱が胸に迫ってくる。
丸出しの青春映画ではあるが、ペンの使い方に至るまで細部に渡る漫画の手法の描写、連載を維持するための地獄のような苦しみ、編集者との一体感などプロの漫画家の生活もリアルに描かれていて面白い。
■キングズマン
想像以上に往年の007映画をリスペクトしていて、ガジェット満載のアクションは、シリアス路線をひた走る本家へのアンチテーゼのように思えた。またそれを揶揄する台詞にはにやりとさせられる。
だがR指定の無駄に暴力的で残酷な描写にちょっと違和感を感じずにはいられない。
■進撃の巨人 part1(実写版)
原作者も交えて実写向けに練っただけあって、前半はリアルに感じたが、だんだんと力尽きた感じがした。レイティングスレスレの人間を食いちぎる巨人に襲われる恐怖の描写は圧倒的!
後半からの立体機動装置によるアクションも迫力満点で、ストーリーを再構築した劇場版オリジナルの完結となるラストに期待したのだが…。
■進撃の巨人 part2(実写版)
原作者とともに作り上げたオリジナルストーリーが、映画版として完結しているのは評価できるが、登場人物の関係性が後半になっても希薄なままで、ストーリーも時間の制約の中でしかたなく手早くまとめた感が拭えず盛り上がりに欠けた。また巨人化の実験や目的が説明不足。
■みんなエスパーだよ!
腰砕けするくだらなさ。登場する美女達全員が露骨にセクシーな姿で、中高生男子の妄想をこれでもかというぐらいに具現化したまさに園子温版「ハレンチ学園」。
まったくぶれない中身のなさはもはやあっぱれと言うというしかないが、それでもラストまで引っ張った運命の人のくだりはぐだくだすぎる。
■ヒーロー
キャラクタの確立した登場人物がそのまま出演するまごうことなきテレビドラマの延長。面白くなかったわけではないが、特に映画で観る必要性はまったく感じない。主人公の読みがズバズバ当たり過ぎる早いテンポの展開は、主演俳優をカッコよく見せるためだけに存在しているかのよう。
■アヴェンジャーズ
既存のキャラクタ達を共演させるのは映画ならではのお祭り感があっていいし、それぞれのキャラクタの扱いのバランスも悪くないが、攻撃能力に差がありすぎて無理がある。
それにしてもいつまでたっても昔のキャラクタを焼き直しし続けるアメコミ界の発想の低さは致命的だ。
■ジュラシックワールド
シリーズの2作目以降を無視して1作目の新たな続編と化したリブート作品だったが、蓋を開けてみると1作目のリメイクに毛が生えてような代物だった。
恐竜のビジュアル以外見るところはなく、ラプターを調教するくだりに至ってはばかばかしくてもう開いた口がふさがらない。
■ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション
テレビドラマのチームプレイの面白さが欠片もないのは毎度のことだが、回を重ねるごとにストーリーが荒くなり、オリジナリティーがなくなっていくのは、テレビドラマファンとしては悲しいばかり。残ってるのはラロ・シフリンのテーマ曲のみ。
■「チャイルド44」
実在の連続殺人事件が基になったミステリだが、謎解き以上に印象に残るのはスターリン政権の圧政に苦しむ人々の想像を絶する抑圧だ。
犯人も主人公も共に全体主義の犠牲になった孤児だったのがなんともやるせなく、この忌まわしい歴史をもっと知っておくべきだと強く感じた。
■「進撃の巨人2(アニメ)」
作品世界の出来は申し分ないが、ラストに驚くべき謎が明かされるものの結局最後まで肝心な謎は残されたままで、なにもわからないというのは映画としてはNGだ。
映画独自の締め方があってしかるべきで、上映時間内に終わらせられないない映画にするべきではない。