サウンド・デトックス | ◆◆ ロイの書斎 ◆◆

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頭に浮かんだことをエッセイ風に書き綴っています

筒井康隆のショートショートに「にぎやかな未来」という有名な作品がある。
CMだらけになった未来。
CMが流れ続けるラジオを切ることは、法律で禁止されているが、レコードを聴く時だけはそれが許される。
男はレコードを買いに行くが、このレコードにさえCMが入っていて、音楽を聴くことさえままならない。
高いレコードを買うと、だんだんとCMの量が減ってきて、1番高いレコードはなんと10万円(作品は1968年発表だが今でももちろん高すぎる)。
とても買えないが、どんな曲が入っているのかと聞くと店主は…。
オチは言わないが、だいたい予測はつくだろう。

このうるさすぎる未来社会はすでに現実となっている。
街は音と映像に溢れ、会社に行けば部屋に出入りするたびに電子音。
世の中にぎやか過ぎるのだ。

静かな美術館に行くのもいいが、まずはつけっぱなしになっているテレビを消してみると、ほっとする。
日常の中で音の少ない時間、あるいは静かな音楽を聴きながら過ごすことも大事なのかなと感じる。
音肥満に気づいたらサウンド・デトックス!