(ノ゚⊿゚)ノ!!どへぇ~
事象の地平線の奥に存在する例の胸キュンワールドが1ナノメートルも理解できていなかった私には予想だにしなかった結果だった。
しかしめげずにまた少女漫画の映画化作に挑戦。
今度は「海月姫」を観たが、こちらは「アオハライド」より100倍面白かったにもかかわらず、まったく客が入らず絶不調とのこと。
とあるネットニュースによると原因は、プロモーションでの主演女優の魅力の差にあるらしいのだが、そういうところで映画の価値が判断されるとは悲しい限りである。
今にも壊れそうな古めかしいアパート“天水館”は、いつの頃からか「男を必要としない人生」をモットーとする“尼~ず”と名乗るオタク女子の巣窟となっていた。
そんな住人の一人イラストレーター志望でクラゲオタクの月海が出会ったのが、女装美男子の蔵之介。
金持ちでイケメンで遊び人、性的指向はストレートなのに女装が趣味の蔵之介は、月海と天水館に並々ならぬ興味を持ち始め、男子禁制の館に“蔵子”と名乗り女装で出入りするようになる。
一方世間のことに無頓着な尼~ずが気づかぬうちに大きな出来事が進行していた。
サンクチュアリである天水館が街の再開発で取り壊されることになったのだ。
しかもその旗振り役は元大臣の政治家である蔵之介の父親だった。
こうなったら天水館を買い取ろうと資金集めのためにバザーを開くがもちろん焼け石に水。
考えあぐねた末に蔵之介は尼~ず達にとんでもないアイデアを提案する。
個性豊かな住人は漫画の世界にハマりすぎて誰だかわからないぐらい作り込まれていて笑った。コメディならこれもありだろう。
特に蔵之介を演じた菅◯将暉の女装はかなりの完成度だった。
実はクラゲ好きなので、月海が水族館でクラゲを見て興奮する様子にとてつもなく共感してしまった。
もしかして無自覚のクラゲオタクだったのか?
特にブルージェリーフィッシュ(カラージェリーフィッシュとも言う)を見ると心踊るのだが。
自分の殻に閉じこもり内向きの世界だけで生きてきたオタク女子達が蔵之介の影響で次第に自分に自信を持ち始めていくが、一方蔵之介にも変化が。
月海のピグマリオン的な指南役を買って出て、月海をおしゃれ女子に生まれ変わらせようとしていくうちに彼女を好きになってしまうのだ。
だが、イノセントすぎるオーラに気圧されて口説くことさえできない。
もやもやを内に秘めたまま月海を見守る姿に本当の彼のピュアな優しさが見えてきて、その少女漫画的な距離感がほほえましかった。
天水館を一番懸命に守ろうとした蔵之介。
「大切なものは絶対に失っちゃダメなんだ」
この言葉が印象に残る。
それは幼い頃愛人の子として引き取られ、大好きだった母親から引き離された経験ゆえの心の叫びだった。
だから蔵之介は誰よりも大切なものを知っていた。
古くても汚くても大切なものがある居場所こそがパラダイスなのだと。
それは幼い頃愛人の子として引き取られ、大好きだった母親から引き離された経験ゆえの心の叫びだった。
だから蔵之介は誰よりも大切なものを知っていた。
古くても汚くても大切なものがある居場所こそがパラダイスなのだと。