母に冷たくされる私に優しい眼差しで愛情を注いでくれる父にはいつも救われていた。

しかし、父と愛人の子供である私に父が愛情を注ぐのは当たり前な話だったが、それをも嫌がる母に父は何も言えなかった。

父は父で、愛人を作った挙げ句子供まで作ってその子供を他人である母に見させてる罪悪感があるせいか、母にいつも文句を言われていた。

その文句の内容がいつも私だった事も気付いていた。


うつむき加減でだまって話を聞いている父が私は一番キライだった。