私は母の帰りを楽しみながら待つ事が出来た。

帰って来たらちゃんと『有り難う』って言おう。そんな事を考えながら待っていた。

夜暗くなってからみんなで帰ってきた。


『おかえりなさ~い!!ママ、私元気になった!ママ、お菓子有り難う!!』と抱きつきながら母に言った。

すると母から返ってきた言葉は『どいて!!疲れてるの!!』と腕を横に引っ張りながら言われたのだ。

横にはじかれた私に、父が『ただいま。寂しくなかったか。お腹が痛いのは治った?今度は一緒に行こうね』と微笑みながら抱き締めて言ってくれた。

私は、父に言われた言葉を母に求めていたのにとまた現実を目の当たりにする事となった。