奉納画をご存知ですか?
奉納とは、神仏に芸能や競技を献上すること。
つまり奉納画とは、神仏に喜んで貰うために絵を献上することを指します
※話に出てくる神仏や場所は青森県内です。
場所の特定とプライバシー保護の為、呼び方を神様、神社に統一させていただきます(寺か神社は秘密です)。
祈祷をしていると、とある神様が我が家にやってきました。
クールで厳しい雰囲気の神様ですイケメン
そして神様はとてつもなくキレていました
神様なので、
「うぉらー!」
という怒りではありませんが...
静かに怒髪天をついています
「あの...どうされましたか?」
事情を聞くと、神様は一言、
「この絵を処分して貰いたい」
と、一枚の絵を見せてくれました。
さて、どんな絵でしょうね。
見せられたのは、大きな絵です
神様いわく、この絵は神様のいる神社に奉納されたのだそう。
絵を奉納したのは県内のアーティストさん。
※実名は伏せます。
※地方新聞に載るくらいの知名度の方です。
まだあまり知られていないようですが、知っている人は知っている方だそうです。
青森で個展や絵の販売もしており、アートで精力的な活動をされているとのことでした。
アートは好み、というのが橘の持論です
神様が見せてくれた絵は、一般的な目で見て
「こういう絵が好きな人、いるよな」
という印象でした。
ですので、
「信者からの奉納画ですよね?何も処分しなくても...」
「絵から何か吹き出してるけども、そんなに怒らんでもええやん」
と、かる〜く神様を宥めました。
「アーティストさんも神職さんも、神様が見えないんでしょ?」
「ならどっちも悪気0だって!」
「許したってや〜なぞの関西弁」
こんな超軽いノリです(笑)
神仏は見える者には超厳しいですが、見えない者の多少の無礼は許してくれますわざとや悪意は許さないけどね
例えば私がこの絵を奉納したとすると、
「お前〜!こんな絵を奉納するとは何事か!」
と、強くお叱りを受けます。
ですがアーティストさんも神職さんも、神仏が見えない方です。
多少の無礼ならば、「仕方ないなぁ」と許してくださるはず...なんだけどな...
それがまさかの怒髪天
はっきり言って異常事態だと思います
絵自体は明るいタッチの、ごく普通のもの。
題材も...山やら龍やら描いてあるので、奉納画としては見当違いではないと思います弱気の小文字
ですが、私の目には良くないモノが吹き出している様に見えます。
私に見えるということは、当然神仏にも私以上の精度で色々見えているわけで...
とはいえ、アーティストさんが神様のことを思って納めたはずの奉納画です。
私にとって「おぇっ」となる絵でも、他の参拝者にとっては大傑作かもしれません。
ですので私は、
「目につく所に飾りたくないけど〜」
「でも平気な人は平気だろうし...絵のタッチや色合いは明るいし...」
「ま!絵は好みだから!敏感な人は避けて通ってくれるじゃろう!もーまんたい」
という、安易な判断で返答をしました
すると...鉄槌が落ちました
「お前にこれの災いがわからんとは言わせんぞ!」
どかーん!
静かに...とても静かに怒っていた神様が、絵をぶっ叩く勢いで怒りを爆発させた!!
図太い橘もさすがに...
→→
こんな顔芸を披露するほどの怒髪天です
神様が何にご立腹だったのか...
つづきます。