私の叔母の話です。
叔母の母親は、とてつもない過保護でした
叔母が「こほん」と咳でもしようものなら、
「あったかくして!」
「病院いくよ!」
と大騒ぎ。
そんな叔母が結婚適齢期になった頃...。
叔母の母は、叔母の結婚相手を品定めし始めましたこわ!
良い感じの男性が現れるたび、
「この人は収入が悪い」
「この人は学歴が釣り合わない」
と、こんな感じです
今で言うところのモンスターなんちゃらですね
その叔母に、ついにお見合いの話が舞い込みました
昔のお見合いってこんな感じ?
案の定、叔母の母は
「この男の人ったらお酒飲むらしいよ」
「婿入りじゃなく、嫁に欲しいらしいけど…」
と、私の祖母の家に愚痴りにきたそうです。
ちょうどその時。
高校生だった母が神棚の水を交換し、柏手を叩きました。
すると…
パーンッ
と音がして、神棚の中にあった小さな鳥居が、弧をえがきながら飛んできたそうですえー!!!
祖母の家は古く、神棚は踏み台に上らないと届かない高さにあります。
また、割烹を営んでいたため、神棚の中にお稲荷様の鳥居が安置されていました。
お稲荷様の鳥居は朱塗りです
水の交換をした母が引っかけたならば、鳥居は神棚の真下に落ちるはずです
あまりの出来事に、母、祖母、叔母の母は唖然…
すぐさま、弘前のカミサマ(祈祷師)に理由を尋ねに言ったところ、
「その人(叔母の母)、お稲荷様に娘の良縁を祈願しているね」
「いま来たお見合いの相手は、お稲荷様が見つけてきた人だから、ポーンッと飛ぶように嫁にくれてやりなさい!ってことらしいですよ」
と教えられたそうです
神様が用意したご縁ならしかたない…と、叔母の母はついに観念
叔母はお見合い相手と結婚し、今でもおしどり夫婦です
夫婦げんかは見たことがありません
さて、鳥居を飛ばしたお稲荷様は…
伏見稲荷大社のお稲荷様でした!さすがです!!
こま狐さんがくわえているのは、人生の扉をひらく鍵です
叔母の母が娘の良縁を祈願したことで、お稲荷様は働いて下さったものの…
結婚が決まりそうなのに、肝心の叔母の母が邪魔していたため、強硬手段に訴えたのですね
最強の仲人による、面白いお見合いエピソードでした
お見合いしてみたい?
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