私はふだん、あまり怒らないのですが…。
今日は怒った!
とあるお坊さんに、こんなお仕事を依頼されました。
「この神像、何とかして欲しいんだよね」
手渡されたのは、高さ30cm位の弁天様のお像です。
何かが宿っているのは確かですが、声をかけても
「うーうー」
という苦しそうな声しか返って来ません。
お寺のご本尊様が薬師如来様だったので、事情を尋ねると、
「中に仏様が宿っていますが、封印されていて出てこられないのです」
と言います。
普通、きちんと神降ろし(仏降ろし)をすると、お像に魂が宿っているのは当たり前です
封印されていて、出てこられない?
どういうこと??
はて?と思い、お像の後ろを確認すると、お札が貼ってありました
現実のお札ではありません。
目に見えないお札です
宿っているモノの気配が魔物ではないので、ご本尊様の許可をいただいてお札を引きちぎりました
とたんに中から飛び出して来たのは、弁財天様です
弁天様美人です
「助かりました~ありがとうございます~」
ヘロヘロの弁天様は、「薬師如来様~」とご本尊様の所に飛んでいきます。
な、何があったんだ?
あっけにとられていると、
「助かった」
と、違う声が頭上から降ってきました。
見上げると、とてつもない美しさの仏様がこちらを見ています。
足下には白い像
この方は…
普賢菩薩様だ-!!
「まさかこのお像の中にいらっしゃったんですか」
「そうだ。この像の中に、弁財天と共に封印されていた」
美しい表情を崩しもせず、たんたんと普賢菩薩様は説明します。
ありえません!!
1つのお像に、2柱の仏様を押し込める だなんて!!
「だれがそんなことを!?」
まともな祈祷師(神職者)ならば、ぜーったいにやらないひどい所行です
普賢菩薩様は、
「○○○という団体がこの寺を乗っ取り、己の教義に従ってやったことだ。そこの坊主とは金のやりとりがある」
と、衝撃の事実を説明して下さいました
…なんつーことを!!
この段階で、私の怒りゲージは58%です
さらにこの後、怒りゲージを押し上げる出来事があったのですが…。
続きます