中野不動尊からやってきた、与一っちゃんと小平太さん
与一っちゃんは物腰柔らかですが、小平太さんは曲者でした。
主人ラブ❤️なので、主人以外への態度が雑なのです。
「与一様に何という口の利き方だ!」
「与一様の話を聞け!」
私に対して、一部が全部こんな感じ。
非常に失礼ですが、主人を思う純真な気持ちは伝わるので、なんだか憎めないキャラです。
でも、たまーに意地悪をして、
「嫌なら山に帰ったら?」
「(与一っちゃんが我が家で修行すると決めたので、勝手に帰れない)...ぐっ...」
「」
と、私と小平太さんの関係はこんな感じでした(笑)
そんな小平太さんと好相性だったのが母です。
「小平太さん、ラフランスどうぞ〜」
「バニラアイスお好きでしたねどうぞ〜」
大いなる母性で、生意気小僧を懐柔していました。
なんで母親って、息子に甘いんでしょうね
しまいには、甘えた小平太さんから母にリクエストが出る始末です。
しかし、この辺りで与一っちゃんからお叱りがありました。
「我らは神ではない。
人間は神にはなれない。
だから、欲に負けて簡単に堕ちてしまう。」
与一っちゃんと小平太さんは神様修行中です。
修行が完成しても、高天原にいらっしゃる神様たちとは、そもそもの質が違います。
あくまで、元人間。
人神(ひとがみ)なのです。
母がラフランスやバニラアイスをお供えしているうちはセーフでした。
ただ、小平太さんがリクエストした段階でアウトだったようです。
リクエスト=人間としての欲なのですね
「だからこそ我らは、よく身を慎まねばならない。」
与一っちゃんは、母にお礼を言い、供物は与えないようにとお願いしていました。
それからしばらくして、2人は中野不動尊に戻って行きました。
神様を良くするのも人間。
悪くしてしまうのも人間。
大事な経験をさせてもらったと思っています。
感謝!
追記。
小平太さんがいなくなった後、
「小平太さん、ラフランス好きだったよね...」
「バニラアイス...小平太さん、もういないんだった...」
と、1人小平太ロスになった母でした