「お供えってどこに置くの?」
よく聞かれる質問です。
段があるタイプの拝殿ならば、そこに置きます。
私はこんな感じです。
段に置けない。
賽銭箱しかない。
そういう場合は、賽銭箱の端っこに置くこともありますが...。
お供えの置き方で、神様に大爆笑されたことがありました。
奈良県の橿原神宮でのことです。
橿原神宮の境内は非常にひろく、社務所と拝殿の間は離れています。
遠目でちらっと見た拝殿が広々だったので、何の疑問もなく
「供物台はあるじゃろ」
と、私は思い込みました。
いそいそと用意してきたご神酒をお供えしようと向かったのですが...。
供物台がない!
お賽銭箱しかない!!
ピンチです。
社務所に預けようにも、拝殿と社務所の間は小走りしないといけないくらい離れています。
オロオロしている間にも、参拝客は次から次へとやってきます
挙げ句の果てに、御祭神の神武天皇と奥様まで登場です
切羽詰まった私は、仕方なくお賽銭箱の端っこにお神酒をお供えしました。
遠方だったこともあり、よりにもよってワンカップを、です...。
道行く参拝客が
「ワンカップ?...あ、お神酒か」
という顔で見ていきます。
見ないでくれぃ!
空気として扱ってくれー!
脂汗をダラダラさせていると、神武天皇は大爆笑していました。
「神武天皇様!こんなところにお供え置いちゃってごめんなさい!」
土下座の勢いで謝ると、神武天皇は笑いながら、朱塗りの大きな盃でお神酒を飲んでいるところを見せてくれました。
優しい神様です
と、まぁこんな風に参拝客の多い神社で、小心者の私は脂汗をかく時があります(笑)
社務所にご神前やお神酒を預けても、神様にはしっかり届きます。
最初から社務所に預けて、参拝時はのびのびするというのも一つの手かもしれません