児童虐待:県警認知数**
児童虐待:県警認知数、昨年1年間160件
県警が昨年1年間に認知した児童虐待件数は
前年比2件増の160件で、
過去10年間で最多だった09年の161件に迫る多さだった。
家庭内暴力に関するものを除いて寄せられる情報のほとんどが、
近隣住民ら一般からの通報といい、
近年の虐待への関心の高まりが認知件数を押し上げているとみられる。
県警少年課によると、
虐待の種別では、
子どもの目の前で父親が母親に暴力を振るうなどの
心理的虐待が77件(昨年比6件減)で最多。
以下、身体的虐待が56件(同5件増)
▽育児放棄(ネグレクト)が23件(同2件増)
▽性的虐待が4件(同1件増)--と続く。
また、子どもを殺害しようとした殺人未遂事件や
性的虐待で逮捕された保護者は3人に上った。
一方、県中央こども女性相談センター(徳島市)によると、
センターへの虐待に関する相談は
10年度は444件(前年度比43件増)で、
過去10年で最多となり、
今年度では昨年4~12月までで、307件に上る。
内容ではやはり心理的虐待に関するものが多く、
10年度で171件あった。
県警少年課は
「近隣住民ら周囲の人の通報で虐待が発覚するケースが多いので、
少しでもおかしいと思った場合は迷わずに連絡してほしい」
と呼び掛けている。