お疲れ様です。1年マネージャーの関谷です。後半はインカレの感想文を貼っています。4年生への感謝の気持ちと、1年生への感謝の気持ちを綴っているのですが、なんだか小学生の時に書いた読書感想文みたいだなぁと思います。きっと一生直接伝えることはないと思うので届いたらいいなという気持ちです。届かなくても、自分の心にこの気持ちがあるということを、あったということを忘れないでいたいです。



あと2日で夏休みも終わりですが、私は今最後のバカンスをしようと電車に乗っています。行先は決まっていません。ただ逃げたくて本を詰め込んだスーツケースを片手に家を飛び出しました。本当は星のや沖縄かグーグァンか、西表島に行こうと思っていたのですが台風が直撃ということで、断念。疲れも溜まっているし、どこに行こうか。弾丸一人旅です。

最近久しぶりにストレスが溜まってしまって全身からじんましんが消えません。好きなことしかしない。好きな人としか関わらない。それはわがままだけど、自分を守る大事な手段で、私の選択で、その分愛する人たちを精一杯愛して、半径3mくらい平和な世界を作り上げられればそれが私のできる世界平和への力の尽くし方だと思っています。子供は不自由で、経済力がないから世界から逃げ出せないし、逃げ出そうと思ったら色んな未来を諦めなきゃいけなくて、はやく大人になりたいと思っていました。今は経済力を持てて、学校辞めても別に高卒だし職に不便はそんなにないかなって感じだし、でも、私はやっぱり逃げられなくて、そしたらもう絶望で。自分に失望で。知らない恐怖より知ってる痛みを選ぶ自分は年齢とか関係なかったんだってよく分かりました。もうそういう臆病な性格で何かを愚痴るしか能がない、1番嫌いな不幸な人間が1番身近にいることにこの歳になって気が付きました。そしたらもうそういう人生なんだなぁって思って。別に辛くはないので涙は出ないんですけど体は正直で、あぁストレスを感じているのだなぁと自分を俯瞰する自分をまた俯瞰するようなでもやっぱり主観で悲しくなったり失望したりそれもまたストレスだったり。あー旅行行こ。ってなりました。


汝、星の如く。象の消滅。これはただの夏。今回の旅のお供です。汝、星の如くは私が1番お金を落としている小説で自分用はもちろんたくさん買って人に配っています。笑 あの時読んだとか、これで人生の選択をしたとか、救われたとか、付加価値を除いたら右に出るものは無いのではと思うほど最高の小説です。島で暮らすあけみと島に来たかいは、どちらも複雑な家庭環境で育ち、お互いの傷を舐め合うように寄り添い合います。高校を卒業したら2人で東京に行こう。ただそれだけを希望に生きていくのに、卒業目前で事件が起こりあけみは島に残ることを決めます。少しずつすれ違っていく2人の人生はもう交わらないのか。恋愛や愛情、他人への関心の在り方や、仕事への向き合い方、自分の人生の選択全てが怖くなって、でも読み終わったあとには人生を美しいと思えるような儚くも美しい小説です。象の消滅は村上春樹の短編集です。ここに収録されているものたちから数々の長編小説が生み出されました。この本をきっかけに繋がった縁が私にはあって、1人になりたい旅なのにその縁を辿りたくて手に取ってしまいました。これはただの夏は燃え殻という人のエッセイです。この人のエッセイはなんだか海を思い浮かべてしまいます。波の穏やかさ、海の美しさを感じると同時に時には人をも飲み込んでしまう恐怖を感じます。海の底に石が沈んでいくような、そんな感覚です。


ブログを書き始めたのは7時だったのに、もう22時です。笑笑

旅先は星野リゾート1955東京ベイ。心も表情も無すぎて逆にいい時間かもと思うようになって来ました。明日は1人でディズニーシーにインパします。楽しみ〜書きたいことたくさんあるけど明日は朝早いのでもう寝ます。最後にインカレの感想文だけ載せておくので最後まで読んでくれたら嬉しいです。









インカレ期間、3泊4日で艇庫にインしました。1泊2日じゃ分からなかったことがたくさん見えて、感動して泣いたり、自分を嫌いになったり、色んな感情がぶわぁって溢れて、そんな時間でした。忘れたくなくて、その日のうちに書いた日記みたいなものです。感情が昂っているまま書き出したのでなんだかよく分からないかもしれません。


雰囲気が違う。戸田公園に入ってきた瞬間、吹いてきた風に、乗っている空気に、出て行けと言われたような気がしました。目の前を歩くどこかの大学の彼女の背中に書かれている応援の言葉が、眩しすぎて見ることが出来なくて。それでも、綺麗で。目に映る全部が美しいと、そう思いました。無意識にイヤホンもサングラスも外して、たくさんの人の情熱に圧倒されにいった自分がいたなぁと思います

その日はとてもあつくて、いつもより数倍あついと感じて。光の跡を眺めながら、仙台は暑くても27度なんだよ〜って、東北に進学した友達が地元で暑い暑い言ってたのを思い出して、自分は涼しいところにいるのだと感じました。


初日の萌子さんのレースで伴走車に乗った自分は2000m全部見るのが初めてで見えるもの全部が新鮮で、ボートの見方が変わりました。萌子さんはトップを走っていて、正直勝てると思っていて、

でも、それでも、1500mを過ぎたあたりから萌子さんの後ろを走っていた人がじりじり差を縮めてきて。その瞬間は本当に、ゴールの手前でした。


伴チャの声がどんどん大きくなって、大声で萌子さんの名前を叫ぶ1年生が見えて、3年生も見えて、誰なのか分からない人達もたくさん萌子さんを応援していて。そして、萌子さんがゴールする姿が見えて。涙が出ました。



涙で世界が滲んで、音や風や、周りにいるたくさんの声がよりクリアに聞こえてしまいました。見えていたものが見えなくなって、見えていなかったことがいちばんよく見えました。私の知らないものの存在を知っているつもりだったけど、分かっているつもりだったけど、私は何も知らないのだと、この時初めてその大きさを実感しました。

萌子さんはニカッとした笑顔が印象的で明るいしよく話してる印象だけど、でもどこか近寄り難い先輩でした。何でだろうとずっと考えていましたが、近寄り難かったのは、私が何も知らないからだったんだと分かった瞬間でした。


暑い車内から出て風に吹かれてとても涼しいのに、体温が上がっていくのを感じていました。でもそれが何なのか分からなくて、何が見えていて何が見えなくて何を思ってどんな感情になって私は今泣いているのか、今が1番鮮明に全てを感じられているのに、今考えたいのに、分からなくて。思考に流す前に涙が流れて。今この、何かを、これを、考えて考えて吸収して自分のものにしなくてはいけないのに、1番大事なものが涙で流れてしまうことが、とても、嫌でした。たくさんの人の気持ちを想像して、自分にはないものを感じて、やっぱり私はここにいてはいけないのだと、相応しくないのだとそれだけがはっきり分かりました。


智哉さんはきっとこの大会に出られることに価値があるんだと思うよってそれが最後になったダブルスカルの前日、春菜さんが智哉さんの話をしてくれました。わたしはきっとどうやっても智哉さんの4年間を知ることは出来ないし、想像も出来ない。だけど、春菜さんが話してくれた智哉さんの、4年間の1%くらいを知っただけで胸がいっぱいになりました。


5日、男子ダブルスカルのあと智哉さんとのぶさんと萌子さんと友太郎さんと監督のクルーミーティング

智哉さんが、のぶさんが、萌子さんが、友太郎さんが、泣いていました。

智哉さんはきっともっと漕ぎたかったんだとおもうし、それでものぶさんにありがとうと涙ながらに伝えられる姿がとても眩しかったです。のぶさんは選ばれたプレッシャーの中で必死に努力してきたんだと思うし、でも怪我で最後は思うように練習が出来なくて、悔しさや申し訳なさの涙なのかなと思うし、萌子さんはシングルスカルでずっと1人だったけど、明日から本当に1人きりで戦うんだと思ったし、智哉さんの存在は大きかったと思うし一緒に最終日行きたかったんだと思うし。色んな人の気持ちを想像して胸が苦しくなりました。私なんかが見ることを許される瞬間じゃないのに、後ろにいる1年生たちに見せたい姿であるはずなのに、ここをどかなくてはいけないのに、動けなかったです。目が、離せなかった。




私は先輩のレースを応援できなくて、お前が言うなよって私が1番思ってしまって声が出せなくて。でも、1年生のレースには思いっきり叫べました。決して1年生の努力をわかっているとかそんなつもりは一切ないです。でも、自分でもよく分からないけど声をかけたくなるみんなの姿でした。2日目の朝、ゆうきがこうすけに負けたくねぇなー!って言ってて、その言葉はなんだかとても特別で素敵で、んーなんだか言葉にできないです。その場にいた先輩もマネもみんな!!ってなってました。

1年生仲良すぎて怖いなって思ってたけど本当に素敵な関係なんだなと思いました。私は1500地点でビデオを取っていたのですが、成蹊が慶應を追い越す瞬間を目の前で見ることができました。羽田リナの声が本当によく聞こえて、みんなの顔が良く見えて、本当に本当に感動しました。帰ってきたみんなの顔は、こうすけくんも含めてみんな、表す言葉がないくらいいい表情で。昨日はたくさんの人が涙を流していたけれど、その人たちみんなを笑顔にさせて、未来を楽しみにさせるようなレースをしたみんなは本当にすごい人たちなんだと思いました。それはきっとみんなの努力が作り出したものだと思うから本当にみんなの半年間全部を尊敬します。

智哉さんが、正直1年生は来年決勝に残れるくらいポテンシャルがあると思うって言ってて、そんな人たちと同期になれたことが幸せだなと思いました。

部活に相応しくないという気持ちが覆った訳では無いし、やっぱり私はここにいちゃいけないのかもしれない。けど、同期に4年間頑張れって言い続けられたら、それは何にも変え難い青春なんじゃないかって今はそう思っています。この気持ちがずっと続くかは分からないし、この気持ちが1番でいられるかは分からないけど、今はこの気持ちを大事にここにいたいです。




この気持ちやみんなの表情はどうやったって表現し尽くせないし、伝わらない。でも、伝えたくて言葉にしたくてなんとか言葉を繋いで紡いでそうやって、初めて自分も分かることがあって。言葉にしようとしなかったらきっといつか消えて行ったであろう色の付いた空気が、なんとか形になって自分に残る。限界があるからこそ言葉は生きるのかなと思います。

そして、たくさんのレースを見て涙を見て、言葉に勝るものがあるなと思いました。言葉でなくても何かを伝えてくれた先輩方、同級生のみんなに感謝を忘れずにいたいです。


智哉さんの最後のレースの日、作り物かと思うほど綺麗な空でした。先輩方の人生が晴れであれと、同期みんなの4年間が晴れであれと、そう思います。




明日のブログはあきのぶさんです。

失礼致します。