156首目と同様、
未だ解読されていない歌(9首目・紫の箇所)に
出逢ったので挑戦します。
上下点、一二点、レ点...を
心中で、勝手に打ちながら
読み下し文を付けました。
見当違いでしたら、あしからず...
※ご興味が湧きましたら、
萬葉集に目を通してください。
9、10首目は 行幸先の、紀の温泉で
詠まれた歌です...
額田王(9首目)
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莫囂円隣之大相七兄爪謁気
吾瀬子之 射立為兼 五可新何本
囂円 隣の相 謁する気莫し
わが背子が い立たせりけむ 厳橿が本
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饗宴の席で、隣に座られていた中大兄皇子は
有馬皇子に謁見する気配がなかった。
私の大好きな大海人皇子が
神聖な橿の木の元に立つコトになるでしょう。
(天皇に即位し、安定的に統治する...)
相変らずの意訳ね...
リズムが5・7・7・5・7・7になっているわよ。
うっ、ううう。
相を「宰相」と捉え
大、兄、七、爪は
その方を説明する語と考えました。
よって、読みません。
・大兄→中大兄皇子
・七→孤独を表す数字
・爪→妻(実の妹である間人皇女)
・厳橿が本→磯城の神籬
と推察...
因みに、同時期に
中大兄皇子は、孝徳天皇と仲違いし
同天皇の子(有間皇子)を
謀反の罪で処刑しています。
10首目(中皇命)
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君之歯母 吾代毛所レ知哉 磐代乃
岡之草根乎 去来結手名
君が代も わが代も知るや 岩代の
岡の草根を いざ結びてな
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貴方と私の絆が、ずっと結ばれています
様、この岩に祈りましょう。
中大兄皇子は、実の妹である、中皇命(間人皇女)と
肉体関係があったと云われています。
当時、同母兄弟と関係を持つことは
禁忌されていました。
それ故に、即位が遅れた様です。
お読みいただいた方、ありがとうございます✨
中大兄皇子(後の天智天皇)と
大海人皇子(後の天武天皇)は
兄弟と云われていますが
違う!のでしょうね...
中大兄皇子は
「葛城大兄皇子」という幼名もあります。
また、大海人皇子は
「漢皇子」と同一人物だと、考えられるそうです。
(複数のネットページ参照)
東漢直駒が頭を過りました。
秦の始皇帝の子孫...
日本と中国...
歴史的な秘密が色々とありそうです。