2020.10.1のブログ(萬葉集・20首目)を訂正します。
一部、誤字がありました。
気付かせてくださり、ありがとうございます。
台風16号・ミンドゥルが被害をもたらしません!
様...祈っています。
前回のブログの続きです。
「紫草」の語が入った
日本最古の歌集・万葉集の
大海人皇子(後の天武天皇)と額田王の歌を
紹介します...
(岩波書店・萬葉集参照)
20首目(額田王)
前書き...
「天皇の蒲生野に遊猟したまひし時に
額田王の作りし歌」
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茜草指 武良前野逝 標野行
野守者不レ見哉 君之袖布流
あかねさす 紫野行き 標野行き
野守はみずや 君が袖振る
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紫草の生えた野や
立入禁止の御料地を歩く中、
あなたからの好きサインを
護衛が気づいていない
と良いのですが...
*「袖振り」とは、恋しい気持ちを相手に告げるの意。
21首目(大海人皇子)
前書き...
「皇太子の答へし御歌
明日香宮に宇御め たまひし天皇諡して天武天皇と曰ふ」
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紫草能 尓保敝類妹乎 尓苦久有者
人嬬故尓 吾恋目八方
紫草(むらさき)の にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに 我恋ひめやも
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紫草の様な美しいあなたが好きです。
あなたが人妻であると分かっていても
私はどうしようもなく好きなのです。
妹の意が、現代とは違うので注意です!
「恋しいヒト」ですから...
つまり、額田王は人妻なのですよね...
・・・。
おばはん...相変わらずの意訳ね...
・・・。
原文は、自身の気持ちを前面に出さず
隠してしていますよね。
察するのが、女の役目なのかな?と思い...
敢えて、曝け出しました。
両歌について、少々...
(岩波書店・萬葉集参照)
・宴当日の歌と見る説が、現在有力。
当然、天智天皇も同席している。
・返歌の場合、前の歌の詞句を取るコトが普通。
しかし、21首(大海人皇子)には見られない。
額田王が、大海人皇子(後の天武天皇)に
宛てた歌と、その返歌なのですよね(驚)
前回のブログでも記載した
先生による「三角関係」の解説を
元にして考えると...
天智天皇の目を逸らす為に
20首目(額田王)の語句を使わず、
大海人皇子は、21首目を
詠んだのカモしれませんね...