2021.9.21(中秋の名月・満月が8年ぶりに重なった日)
のブログを一部改訂しました。
前回、萬葉集に掲載されている
高市皇子の歌(157首目)を紹介しました。
軽く確認しますと...
高市皇子の歌(三首・通し番号156,157,158)の
前書きには、こんな事が記されています。
「十市皇女の薨ぜじ時に、高市皇子尊の御作りたまひし歌三首」
では、上記を踏まえまして
今回は、156首目について記載します。
(岩波書店 萬葉集 参照)
参照書籍によると...
以下の紫の箇所は
未だ従うに足る説がないそうです。
ですので、御衣黄が
上下点、一二点、レ点...を
心中で、勝手に打ちながら
読み下し文を付けました。
見当違いでしたら、あしからず...
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三諸之 神之神須疑
已具耳矣自得見監乍共
不レ寝夜叙多
みもろの 三輪の神杉
共に見得るより 具するのみ
寝ねぬ夜ぞ多き
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三輪山のご神木の杉を眺めていると
あの口伝えと私の想いが重なる...
お互いの顔を見つめ合うだけでは、
物足りなくて、共寝をした...
今や、添い寝をしてくれる
貴女がいなくて
眠れない夜が続いている
・・・。
相変らず、意訳過ぎるわよ...
変な妄想も入っているわよ!
それに、漢文の文法は
合っているのかしらね?...
ううう...
男じゃないもん!分からん!
いずれにしても、高市皇子も
本気の恋だったコトは
歌から、読み取れますね。
紫色の箇所における
私の言い分を少々...
「共と乍」、「見と鑑」を
連続させることで
「お互いの顔を見合う」という行為を
強調させていると推察しました。
ですので、私は「乍」と「艦」を
読み下しませんでした。
耳(のみ)の別表記に
「耳矣、已矣」があります。
なので、已耳矣を一括りにし
「のみ」と考えました。
それから、「具」には
「夫婦になる」という意があります。
そこから、共寝(交合)と意訳しました。
私の勝手な読み下しだと、
五七七五七のリズムになってしまいますね(笑)
誤ってしまう程、高市皇子は
恋人の死に動揺していた
のカモしれません...
大学(国文学)の関係者様からは
笑われそうですね...
次のブログで、古事記を参照しながら
大物主大神と活玉依姫の口伝えをまとめてみます。
お読みいただいた方、ありがとうございます✨