5回に渡って...
高市皇子が十市皇女に詠んだ
恋の歌(萬葉集)について
書きました。
実は、十市皇女を
詠んだ歌(万葉首・22首目)が
まだ、あったのです(驚)
今回は、その歌を紹介します。
壬申の乱の後...
十市皇女は、阿閇皇女と吹芡刀自と共に、
伊勢神宮参拝へ赴いています。
その道中、波多の横山の巌を見て
吹芡刀自が歌を詠んでいます...
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河上乃 湯都磐村二 草武左受
常丹毛冀 常処女煮手
河上の ゆつ岩群に 草生さず
常にもがもな 常娘子にて
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川辺の神聖な岩々が
草や苔も生えず
ツルツルしている様に
十市皇女が何時までも
清純な少女(=処女)でいて欲しい...
相変わらずの意訳ね...
まっ、後は読んでくださった方の
御想像にお任せします。
因みに、御衣黄は
この歌を詠んでいた時
・巫女は処女でなければならないコト。
(古事記の宇宙P148参照)
・ホト様なコトビキ岩の斎場
注). 神倉神社に参拝したことは、ありません。
を思い出しました。
この伊勢参宮の三年後
残念ながら...
十市皇女は急逝しました...
お読みいただいた方、ありがとうございます✨
22首に前書きされていた
「波多の横山の巌」が気になり、調べました。
ネットや辞書で、明確な答えは得られませんでした。
なので...
御衣黄なりの推察をします...
あしからず
恐らく、波多神社が鎮座する場所だと思います...
現在も、標高が高いそうです。
それから、同一行様は
三重県の伊勢神宮ではなく
檜原神社(元伊勢)に参拝していた
のカモしれません....
夫・大友皇子を裏切ったコトに対する
許しの請願が参拝の目的だったの
でしょうか…
それから、
高市郡は、高市皇子に由る、そうですよ。
(角川地名辞典参照)