信仰ある人々に出会えば、「私は信仰する」と言い、仲間の悪魔共だけになると、「私たちは君たちの味方だ。ちょっとからかってやっただけさ」などと言う。神こそ彼らを愚弄するだろう。そして、彼らの頑なな不信をますます頑なとし給えば、彼らはただ当て所なくうろたえ回ることだろう。彼らは神のお導きを売り飛ばして、それで迷妄を買い込んだ人々。だが彼らもこの商売では損をした。目算どおりには行かなかった。
彼らを例えてみようならば、せっかく火をともして、辺りが明るくなったと思う途端に、神がその火を消してしまえば、暗闇の中に取り残されて目の見えぬ男のようなもの。耳が聞こえず、しゃべれず、目が見えないものだから、引返そうにも、そうできない。






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