ホラーより怖い? 原発関連の映画と書籍、三つの感想
2021年3月11日といえば、東日本大震災から10年でした。福島第一原発事故からも10年です。原発というと非常にセンシティブな話題なので、ブログの話題にふさわしくないかと思いましたが、僕は興味ある分野で、我慢できなかったので書きます。映画『Fukushima 50』2021年3月11日前後で、福島第一原発事故を描いた映画『Fukushima 50』が話題になりました。映画自体は2020年の公開の映画ですが、震災10年の節目で2021年3月にテレビ放映もされたようです。僕はアマゾンプライムで観ました。感想はのちほど。Fukushima 50Amazon(アマゾン)1,500円海外ドラマ『チェルノブイリ』そして、2021年4月26日は、かの悪名高いチェルノブイリ原発事故から35年になります。2019年公開の5部構成の海外ドラマ『チェルノブイリ』が、話題になっていたのでやはり観ました。衝撃的な内容でした。チェルノブイリ公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]衝撃の真実を暴く 実録ドラマwww.star-ch.jpチェルノブイリ ーCHERNOBYLー ブルーレイ コンプリート・セット(2枚組) [Blu-ray]Amazon(アマゾン)4,516〜13,676円【Amazon.co.jp限定】チェルノブイリ ーCHERNOBYLー ブルーレイ コンプリート・ボックス (2枚組) [Blu-ray]Amazon(アマゾン)6,000〜29,000円著書『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』そのあと、映画『Fukushima50』の原作の著書となる、門田隆将著、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を読んでみました。『チェルノブイリ』があまりにも衝撃的で怖かったので、福島ってたいしたことないよな、と思い始めてしまったのです。でも、そんなはずはない、と思ったのでさらに映画の原作も読んで理解を深めることにしました。死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)Amazon(アマゾン)832円沼からようやく抜け出したのが、5月終わりということです。また、自分がはまったのを抜きにしても、客観的にみてもどれもおすすめです。知っておいてよいと思います。【ネタバレあり】注意三つの作品それぞれの感想を箇条書きにこれらの映画は、ドキュメンタリーではないため、鵜呑みにしすぎるのは危険だというのはありますが、頭の片隅におきながら、実際にあった事故と照らし合わせて考えてみたいと思います。映画を観て思うところや実際の事故の事実を超ざっくり並べて箇条書きにしてみます。『Fukushima 50』・福島第一原発で、危機的な事故の収束に向かって、現場で死を覚悟して奮闘する作業員や当直長、所長の物語。・心を打たれました。最後の桜のシーンもいいです。・かなりのリアリティを感じました。迫力もあります。プラントもリアルに再現されているのだろうと思いました。・映画や出演者は賞を受賞したりと高く評価されています。一方で、事実と違うといった批判もちらほら。・「総理」の人物の描き方が、無能で怒鳴り散らす役立たずのようなキャラに描かれていて、一部批判があります。 僕は、ドキュメンタリーではなくて、あくまでエンターテイメントだからいいのではないかと思います。主人公を引き立たせるために悪役が必要だったのではないかと思います。僕は、制作陣も意図してやったでしょ、と思います。・ある記事で読んで、そうだと思ったことがありました。事実をもとにした映画は、ある側面にスポットライトを当てることで、世間が真実を知るきっかけになります。ただ、光を当てた分だけ、どうしても影の部分もできるということです。ましてや2時間やそこらの映画ですべてを盛り込むことは困難だと思います。『チェルノブイリ』・映像も、キャストも、構成もクオリティめちゃ高いです。・見てよい気分にはなれません。ものすごく重苦しいです。けど見るべき!・ほぼ事実に基づいています。女性の研究者ウラナ・ホミュックのみ、何人かの科学者をモデルにした架空の人物。・事実だけに、恐怖感がハンパないです。ホラーより怖いと言われています。不気味なBGMが恐怖を掻き立てている側面もあることはあります。・事故直後、何が起こったか当事者が状況を把握できてないというのが、背筋が凍りつくような怖さでした。確かに、当事者なら状況把握は困難だでしょう。・いざというときの緊急停止ボタンが、逆に起爆剤になって原子炉暴走につながった、という設計の欠陥は詳しく知らなかった事実でした。・失礼な話だけど、閲覧注意、グロテスクなシーンあり。でも目をそむけてはいけないと思います。・グロテスクなシーンとは、急性放射線障害のこと。これは本当に衝撃的。実際の事故では、映画にもある通り、駆け付けた消防士と運転員の31人が亡くなっています。福島第一では急性放射線障害で亡くなった人はいないと認識しています。こんな亡くなり方絶対あってはならないと感じました。・時代が理由だと思うが、線量計つけてないんかい!というのも恐ろしいです。・それに比べりゃ福島第一の事故なんて、大したことないよと思ってしまいました。でもこの認識はよくないと思いました。・社会主義国家で冷戦下という状況で、隠蔽体質がありました。重大な設計の欠陥隠蔽や事故直後の情報を遮断など。・一方で、社会主義国家ゆえの決めたことの実行力はあるのかもしれません。だから、人命の犠牲を伴う命令も、平気で出せる。登場人物は「狂気の沙汰」と呼んでいました。門田隆将 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』・現場で戦った人たちは、東日本壊滅の国家的な危機を救った、ということが改めて実感できました。 チェルノブイリと比べるもんじゃない、と思いました。・多方面にわたって取材した、ドキュメンタリーの大作。著者は言ってみれば一人でNHKスペシャル並みの取材をしています。当時の菅直人元総理にも取材しています。・原発の賛成派/反対派にとらわれないで進んでいきます。賛成/反対にとらわれると、見失う事実もあるとあります。事実をありのままに知ることに意味があるのだと思います。・こっちの方が、結末が、映画より感動的でした。なんで設定を変えたんだろう。井沢(映画では井崎)当直長が地元の仲間に感謝されるシーン。以上、ざっと書いてみました。でもぜんぜん書き足りない!どれもおすすめですので、ぜひ一つでも観てみてください。太陽の蓋Amazon(アマゾン)500円太陽の蓋 [DVD]Amazon(アマゾン)3,000〜8,755円