Rowing Biomechanicsを直訳すると『漕ぎの力学』

つまり漕ぐ事、ボートを力学的に検証していこうというチャプターです。ちなみにこの『Rowing First』は『Training』『Technique』『Racing』の3部構成になっています。

その中で、『Technique』が個人的にはもっとの興味がある部分なのでここから始めたいと思います。

早速、導入部分から始めて行きたいと思います。では、スタートビックリマーク

【日本語訳】
 ボート選手の最大の目標はレース中に最大のスピードを持続することにある。この目標はシンプルだが、達成するのは非常に難しい。ボートのストローク(漕ぎ)は漕手、オール、ボート、水の複雑で力学的な相互作用によって成り立っている。ボートにおける挑戦とはボートのスピードに影響を与える全てのファクターにどのように作用していくのかである。

 過去において、選手(漕手)は選手の漕ぎを視覚的に評価し、サポートする経験豊富なコーチ達のサポートや、新しいテクニックや道具にトライし、それを経験していく事で、選手自身のテクニックを向上させてきた。また力学的原則の知識、ビデオやストップウォッチの活用、そして選手自身の努力と失敗の積み重ねにより、意味のある進歩を遂げてきた。しかしながら、このようなプロセスは個人やクルーのテクニックと瞬間的な艇速との関係を正確に定量化する事が出来ないというデメリットがある。またコーチにとってはどのテクニックが艇速に結びつくのかを的確に特定する事ができない。

 『漕ぎの力学』はコーチ達にテクニックと艇速の分析に必要なデータを与える事になる。同時に『漕ぎの力学』によって選手、オール、ボートの力と、結果としての動き(艇速等)を正確に測る事が出来る。つまり、『漕ぎの力学』はテクニックと艇速の関係を理論的に説明する事を促し、これまで複雑であった選手と道具の相互作用も簡単にする事が可能となる。近年の科学の進歩により、各選手のオールの力、オールの位置、ストレッチャーへの力(ドライブの力)、シートスライドの動きが与える影響について同時に測定する事が可能となった。要するに今日の科学の進歩によって、様々なファクターと艇速の相互作用を証明する事が出来、またコーチはそれを即座にモーターボートの上のコンピューターで確認する事が出来、選手に的確に指示することが可能になった。

 科学者達は即座に艇速を分析する方法を何年もかけて考えてきた。

 『漕ぎの力学』に取り組んできたコーチ達は、何が選手のパフォーマンスを向上させるのか、また有効に働くようにテクニックを改善をし、効果のないテクニックを排除していく事が可能になる。また力学をボートにフィードバックする事で、コーチが友好的なテクニックを開発する事も出来るようになった。また同時に道具の設計やリギング、クルー構成、レース展開も効果的に進化する事が出来る。

以上

最後はぐだぐだになりましたが、こんな感じです。

要するに、何が言いたいのかというと。。。

コレまで(この本が書かれたのは2005年)はtry and error の経験則で進歩してきたが、それには限界がある。そこで科学的、力学的な視点をボートにも導入する事で、より効果的かつ的確な進化を確実に遂げる事ができるというものです。

ボートのコーチを始めてもう3年になりますが、確かに僕はコレまでかなり経験則でやってきました。しかしながら、選手の質の向上、周囲の大学の進化もあり、選手から求められるレベルが高くなってきた事、またここに来て個人的にボートをもっと科学的に考えてみたいという興味から、力学的、科学的な視点は進化において非常に重要なのではと感じていた今日この頃だったので、非常に楽しみです。

ということで、今日はここまで!

peace