店内にて
センタ（扉を勢いよく開けながら）: 「おいおい！みんな、2004年の『アイバン』って知ってるか？ジャマイカに甚大な被害を与えたあのハリケーンだよ！発生してから進路が何度も変わったんだけど、なんと君たちが入港する直前にジャマイカから立ち去ったらしいじゃないか！」
イチエ: 「そうだよ。あの時、船の中では上陸できるかどうか全く分からなくて、みんな不安…。でも、嵐が去ったって知らせを聞いた瞬間、信じられない気分だった。」
ヒョウコ: 「そうねぇ…。あの日の夕暮れ、港に無事に着いた時の風景は今でも鮮明だわ。嵐が立ち去ったあとのビーチの夕陽を眺めながら呆然と座り込んでていた現地の男性がいて…あの静けさちょっと切なかったわね。」
イチエ: 「・・・」
ヒョウコ: 「・・・」
センタ: 「そんな話を聞いて、この店が特別な場所だって改めて感じたよ。嵐が去った後に生まれた奇跡の時間、その出逢いを抱えた店なんだな…。だからここに来るだけで何かを感じるのかな・・・。」
ヒョーコ：「いや、それはちょっと思い込みすぎ・・だってば。」
イチエ: 「もしかして、最近、奇跡的なシーンとか、感動とか・・・ほかにないわけ？」
ヒョーコ：「そう。例えば・・・誰かのインスタに私たちが映っていた！とかさ、あるかもよ。」
Got to Make It · Richie Spice