
店内の朝
(クラシック曲「ペール・ギュントの朝」が静かに流れる。プレハブの店内に朝の光が差し込み、静かな時間が流れている。)
水原ヒョウコ: ああ、この曲、ほんとにいいわね。ベルゲンを思い出すわ。落ち着くし、朝にピッタリ。
店主/越後イチエ: グリーグの故郷、ベルゲンは。あの街の木造家屋の並びが印象的だったね。
(店の扉がゆっくり開き、月岡センタが入店する。)
月岡センタ: おはようございます。この曲、「ペール・ギュントの朝」ですよね?小学校の授業で聴いた覚えがあります。
ヒョウコ: そうよ、センタさん。この曲を聴いてると、ベルゲンで見かけたトロルのことを思い出すの。街中にあちこち隠れてるの、面白かったわ。
センタ: トロルってノルウェーの伝説に出てくる妖精ですよね。あの姿はユーモラスだけど、橋の下や山奥に住んでるって言われて怖がられることもあるんですよ。太陽に当たると石になるって設定も面白い。
イチエ: トロルが石になるってことは、ベルゲン中にある岩も全部、元トロルって話?
センタ: かもしれませんね。それに、トロルの舌って絶景スポットもありますよ。崖が舌みたいに突き出してて、ノルウェー観光の名所なんです。
ヒョウコ: あの街並みといい、トロルといい、なんだか夢みたいな場所だったわよね。センタさん、あなたも行ってみればいいのに。
センタ: 行ったことはないけど、この店で流れる曲を聴いてると行きたくなりますね。
イチエ: 行ってない割にはウンチクすげえ・・
センタ: へへ、ワンダーフォーゲル部長でしたし、その前はボーイスカウトも入っていましたから・・・へへ、スイマセン、シティボーイで♪
イチエ: あ!おめさまわ~もすかすて~同郷とはいえ、マチ・・・の子?インテリみでぇだしな?
ヒョウコ: マチの子どもでしたのね~?憧れの・・・♪
イチエ: あ~○○○祭りの花だ~?台輪がっしゃんがっしゃんぶっつけでぇ~♪
両町とか番町とか書かれた提灯、あの台輪に乗れた若衆だな~♪かっけぇ~♪♪
センタ: へへ・・・救急車が常に待機してましたけどね('◇')ゞ
イチエ: オレわ~金魚台輪のほうが好き。
ヒョウコ: あたしは白鳥が好き・・・そんな台輪はないけど♪
イチエ: あ、グリーグ終わっちゃった。レガエにしようっと♪
センタ:え・・・穏やかな朝をゆっくり味わいたかったのに・・・( ノД`)シクシク…
イチエ: いちいち、泣くな~~~っ!
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