#32 no woman no cry-jimmy cliff-erykah badu | world reggae reunion

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レガエの残党(カリブのJA国&東洋のJA国)

この珠玉をエリカ・バドゥと。



既に「レゲエの神様」や「カリスマ」のふれこみでレゲエの商業ベースのアイコンとして日本に紹介されたボブ・マーレィ。
今はもうないFM雑誌や音楽雑誌に載るボブのドレッドロックスばかりが印象的で、今でこそ自称レガエの残党の自分でも、当初すぐには「どれ、聴いてみようかな」という気になりづらかったことを憶えている。最初に聴き始めたジミー・クリフのレコードの中に、ボブのこの曲が唄われており、そのメロディの美しさに惹かれ、そこでようやく原曲に針を落とす、そんな感じだった。
ジミーの出すレコードのメッセージ性が少しずつ薄まっていくように感じ始めてからボブをどんどん深く聴くようになった自分である。
ボブは一瞬で駆け抜けた短距離ランナーみたいな存在。ジミーはペース配分が大切な長距離ランナーかもしれない。
太く短くか、細く長く、か。キングストンの雄かモベイの雄か。
この曲の作者について諸説あることを思えば、後のリディムなどもベースにあるのは「共有」であることに気がつく人は多いだろう。

下はアパルトヘイト下での南アフリカ、ジミーのステージ。
後半「ノー・ウーマン~」を唄うジミーに感極まった観客が駆け寄る。
こんなシーンを知ることができたのもyoutubeとインターネットのおかげである。
NHK「映像の世紀」でも見られない貴重なレゲエ史の1ページか。

JIMMY CLIFF live at Orlando Stadium, Soweto. May 1980. Featuring "No woman, no cry".



※youtube投稿者の善意を信じ載せています。
ことの真偽は未確認ですので予めご了承ください。