以下全文。
この記事からでは何があったのかほとんどわかりませんが、理不尽な何かがあったであろうことは感じ取ることができます。
備忘録も兼ねて、掲載します。




東京新聞 2012年2月16日

「発達障害の認識 正したい」
被告、信念貫く 出版化には批判も

「長男から『殺人者』のレッテルをはがし、将来を守りたかった」。奈良県の医師宅放火事件をめぐる長所漏えい事件で有罪確定の見通しとなった浜崎盛三被告(53)は、発達障害の正しい知識を社会に広く知らせる必要があったとの主張を続けていた。
 1999年から約8年間、大津家裁の医務室技官を務めた浜崎被告。「広汎性発達障害に対する社会の理解が遅れている」と考え、長男に殺意がなかったことを訴えて誤った認識を正す必要性を鑑定中に感じていた。そんな時に知人の大学教授から紹介されたのがフリージャーナリストの草薙厚子さんだった。
 浜崎被告が出勤して不在の中、自宅にある事件記録を見せてもらった草薙さんらは、記録が膨大だったため大半をデジタルカメラで撮影。長男が自ら書いた事件の時系列表は著書の表紙にも使われた。撮影を知らず、出版も刊行直前まで伝えられなかった浜崎被告は本の装丁にあぜんとしたという。
 一新奈良地裁は有罪の判決。記者会見では「結果的には間違いかもしれないが、ほかに広汎性発達障害を真剣に取り上げるジャーナリストはいなかった」と明言し、「長男のためだった」との信念は揺るがなかった。
 草薙さんが公判で「浜崎被告でした」と一転して取材源を告白した点も「ジャーナリストとして最後まで言わないほうが良かったのでは」と指摘。「今後も伝えるべきは伝える。ただし、次は相手や見せる内容を選ぶ」と述べた。
 控訴を棄却した二審大阪高裁判決には「広い視点から見てもらえるかと思っていたが残念」と悔しさをにじませ、草薙さんの著書を「供述調書がイコール少年の言葉として出版したのは誤り」と批判していた