2023年11月9日
広島県広島電鉄3950形電車
広島電鉄3950形電車(ひろしまでんてつ3950がたでんしゃ)とは、
1997年に登場した広島電鉄の路面電車である。
広電では3900形に次ぐ連接車である。アルナ工機で製造された。
3900形のマイナーチェンジ形で性能的には変わらないが、
車両デザインをGKデザイン総研広島が担当した。
ヘッドライトが従来の2灯式からロービームライトとハイビームライトを別々にした4灯式となり、
運転席前面の窓に曲面ガラスが採用され、デザインが大きく変わった。
また、ロービームライトには日本の鉄道用車両では初採用となった
プロジェクター式ヘッドライトが採用された。
イメージ的にはグリーンムーバーこと5000形に繋がる物になっている。
また、集電装置が3500形以来採用されていたZ型パンタグラフから、
広電では初採用となるシングルアーム型パンタグラフに変わったのも3900形と異なる点である。
愛称はこの形式も「Green Liner」(グリーンライナー)だが、
3900形までの5形式が車体面に記した愛称が平仮名表記なのに対し、
本形式では英語表記に変更されている。塗装も大幅に変更したため、車体色の緑色の色合いもこれまでの「ぐりーんらいなー」と異なる[1]。
なお、その後の量産は5000形に移行したため事実上最後のグリーンライナーであり、
また2020年現在、広島電鉄が最後に製造した乗降扉ステップ付の車両である。
車両単価は1編成あたり、2億2千万で補助金は出ていない。
計6編成製造され、当初は全車が宮島線直通電車の用途として導入された。
2007年10月には3953、3956号に同形式初のラッピング広告が施された。
2020年4月現在、全編成が2号線(宮島線)専用運用となっている。
平日朝ラッシュのみ、宮島口方面→紙屋町西→市役所前→広電本社前までの運用に就く。
但し、毎年7月末に行われる「広島みなと夢花火大会」では、
臨時便として5号線(比治山線)や宇品線の海岸通停留場からの区間運用に就くことがある。
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