不貞の慰謝料請求をした場合、相手方は、夫婦関係が破綻していたから、慰謝料請求は認められないとの反論をするケースが多いです。
これを、破綻の抗弁といいます。
一般的に、夫婦仲が悪いから、夫婦関係が破綻していると感じている方も多いと思います。
しかし、裁判となった場合、「破綻の抗弁」が認められることは、極めて例外です。
特に、同居していた場合、ほぼ認められません。
この場合、裁判所としては、
「夫婦仲は、極めて悪いと思うが、破綻はしてないよね。一応、同居してるよね。」
このように、認定してくるパターンが、とても多いです。
よって、「別居」の事実は、裁判において、極めて重要な事実となるのです。
繰り返しますが、破綻の抗弁が認められて、慰謝料請求が認められないケースは、極めて例外です。