実はパパと私は同郷。偶然。
…あんま大声では云えないが、失業中のパパは自分の実家で過ごしている。

そして、私の場合、亡き祖父の家(つまり実家の実家)が娘が入院している総合病院が見えるくらいの場所に合って、歩いて5分で行けるくらいの距離。
普段は無人だけど、親族の誰かが結構な頻度で来て手入れしてるので全然住める。
(盆正月や法事の時は親族で集まったり、いとこが子供とその友達を集めてお誕生日会やったり、夏はベランダでプールやったり、BBQやったり、誰かしら出入りしている)
元々里帰り出産のつもりだったけど、娘の入院の事も考えて親族の許可を得て、そこで生活する事にした。
お風呂も改装して綺麗だし、ベッドもあるし、布団もいくらでもある。


今日からここで過ごすのかー。

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産後はできるだけ安静に…と云われたので無理はしないようにする。
一週間前に切腹したようなもんだしね。

里帰り出産を予定していたので、ただ入院だけじゃなくて色んな
色々持ち込んで来たんだ。
可愛い柄の授乳ケープや授乳まくらとか用意したのに…

娘はまだNICUにて入院中。
2階のベランダから病院が一望できるけど、NICUはどこかわからない。


これ買ってよかったなーってもの

実母が買ってきた、自動で搾乳する機械。少しでも絞って、NICUに持っていかないと。
母乳パックも買ってきてもらった。搾乳出来た分をパックに入れて一旦冷凍する。

煮沸機。…まぁプラスチックの箱なんだけど、哺乳瓶とか搾乳に使ったものをまとめて入れて少量の水を入れてレンジで5分。
これはいい!見た目は安っぽいけどこれまた使えるんですよ。


でもねー…やっぱり出ないんですよ、母乳が。
たまにパパが来てくれる。ホント入院中は人と話す事に飢えていたので、話し相手がいるのは幸福な事だと思う。

***

私はミルクの時間の13時に面会。毎日通った。土日もかんけーなく。
でもね、この子はミルク飲ませようとすると、始めは少しだけ飲む。
でもその内、また飲まなくなっちゃう。
看護師さんにバトンタッチしてもほとんど飲まない。
これでは栄養が足りない。
だから、規定量から飲まなかった分は経管栄養…

鼻のチューブから直接胃に栄養を入れる。
これが経管栄養。
量にもよるけど、その間は抱っこもできない。何もする事がない。

みんな「子供の顔ならずーっと見ていられる」とか云うけど…
私は違う。そんなに見ていられない。
経管栄養始めたらもう帰る。何をそんなに見ていられるんだろう。代わりなけど。
辛うじて搾乳できた母乳(ほんのわずか)を冷凍して持っていって看護師さんに渡して帰ってきた。

そして徒歩5分の距離の実家の実家に戻る。
ちょうど帰ってきたくらいの時間にパパがやってくる。
色々話して少しだけ救われる。

一応、「産褥期」の私は大人しくして食事の用意とかは実母が。
夕食時、実母と話しながら私はほとんど毎晩泣いてしまう。
この先どうなるかわかんなくて。

でも一応搾乳する。じぇんじぇん出ないけど。
母乳指導かなんかしてるおばちゃん曰く、夜の間もホルモンが出るので夜中でも搾乳した方がいいと云われ、2時~4時くらいに起きて寝ぼけながら搾乳。
…あんまり関係ない気がする。。

あとは野菜中心の食事をしろ、と。
それからパパが買ってきてくれた鉄と葉酸のサプリメント。