木こりのよもやま話 -15ページ目

木こりのよもやま話

ギター作ったりしながら、のんびり生きてます。

K.Yairi、Alvarez Yairiのヤイリギターの社長、
矢入一男さんが亡くなられました。

自分が以前メーカー社員だった頃、
ヤイリギターとは国内外のアコギのシェアを争っていましたが、
その職人気質でいい楽器を作ろうとしていたヤイリの姿勢には常に憧れがありました。


前の会社でギター作りを覚え始めた頃に
ヤイリのギターを買いました。

オール単板、ラッカー仕上げでドレッドノートのDY-35というモデル。
これは仕様としてはほぼMartin D-35と見た目が一緒なのですが、
価格が15万円と破格に安く(Martin D-35は当時で33万円程度)
音は繊細でクリアーなMartinとは少し違い、
パワフルでエッジの効いた感じが自分は好きで、
これにミディアムゲージの弦を張り
弾き語りに使っていました。



同じ頃に、
自分が作ったギターに
当時のヤイリのエアーピックアップを取り付けてもらいました。

その時にヤイリの工場に預けた自分のギターを見た矢入社長が、
「◯◯◯◯(前職の会社)もこんなの作れるのか…」と言っていたと人伝に聞き、
その後の自分の心の支えになっています。


イベントなどでお見かけすることはあっても、
直接お話する機会はついにありませんでした。
いつも誰かと朗らかに話していて、
おおらかにヤイリの職人集団を束ねていたことが容易に想像できます。

これからは天国でヤイリの行く末を見守るのでしょうが、
ついでに自分のギターもちょっと見てくれないかな、などと思います。


慎んでご冥福をお祈り致します。