週末の金曜、仕事で飛び回っていた。午後、僕は、人形町駅からメトロ・日比谷線で虎ノ門ヒルズ駅に向かった。新装真新しい改札を出ると眩いばかりのカラフルな壁面全体のデジタルサイネージの世界。エスカレータは万華鏡の中を上がっていくようで1階まで上がると、実は巨大なガラスの箱「グラスロック」と分かる。まだそこから上は工事中で2Fのデッキで10月6日オープンの「虎ノ門ヒルズステーションタワー」に繋がる。なんでも、屋上にプールのあるスカイガーデン、アートギャラリー、ラボ、スタジオまで擁する「TOKYO NODE」が入り、文化とアートの発信基地を目指すという49階建高層ビル。異様なフォルムの中に新しい一つの東京のシンボルの誕生を予感させる。近くでは「麻布台ヒルズ」も今年完成し、人形町では「ハシゴ楼」がオープンしたり、ワクワクすることがあちこちで筍のように生えてくるのが東京の魅力だ。
実は、なんでここに来たかと言うと、今進めている取引案件のエスクロー弁護士との打ち合わせと、1週間ほど前にどこかに忘れたか落としたPCケーブル類の入った布袋がもしかして虎ノ門ヒルズの先週来たカフェにあるのでは?と一瞬思ったため。残念ながら弁護士は本日多忙で会えず、布袋も見つからず、トボトボと彷徨うように、まるでトンボが止まり木をどこにするか羽を下ろすように、何やらビート感のある音のする芝生の庭の前のテラスに通づるドアを開け、一つだけちょうど空いていた丸テーブル席に腰を下ろした。
「時は奇跡を生む」
という言葉の通り、ここで奇跡的な出会いが起こった。
1、DJプレイヤー
2、エンタメ系弁護士
との出会いがあった。不思議なもので、縁というものはどこに待っているか直前までわからない。気づいたら、そこに出会いが潜んでいた。
気になる曲がかかり、シャザムしたが表示されず、僕は、DJブースに歩み寄り、
「これなんという曲ですか?」
「♪レフトライト。XGという日本人だが、海外デビューの逆輸入という珍しいガールズユニット」
・・・と、二言三言短い会話を交わした。
こういうKPOPともちょっと違う、新しいサウンドを探していたので、思わず
「実は、昔、80年代洋楽ヒット曲の日本語版を歌っていたグループにいて、こういうKPOPの新しいアレンジで再発したいと思っていた」
と言うと、横にいた白シャツ姿の男性が、
「実は、エンタメ系弁護士をやっているもので、権利関係の調整とかお手伝いできますよ」
と言う。なんと言う出会いか!僕は天を仰いで、嬉しくなり、ライン交換した。
その日、昼間2時間弁護士を待ったが会えず、その直後新たな弁護士との出会いが用意されているとは!全く縁は奇なもの、天は不思議なものだ。
ルート66の旅路は、昨日はパリに、そして今日はここ虎ノ門に繋がっているのだった。一体このあとどんな展開になるのか、僕自身も、誰も予想できない。

