
上の画像は、片山晋呉プロのスイングを見ている
谷コーチの切り返しからインパクト直後までを、
「大きな振り子(青)」と「小さな振り子(赤)」
に分解したものである。
大きな振り子が、釣り糸(道糸)だとすると、
小さな振り子は、道糸にぶら下がった針糸(ハリス)
にたとえられる。
この画像をイメージして、練習場でボールを打って
みたところ、いくつもの新しい発見があった。
まず第一に気づいたのは、大きな振り子のほうが
小さな振り子より重要度のランキングが上である
ということであった。
首の後ろを支点として振っていく大きな振り子は、
家にたとえれば、まさに大国柱であり、土台に
相当するいわば要(かなめ)である。
これがぐらつくようであれば、安心して住むこと
はできないだろうし、安定したスイングなんぞは
到底おぼつかないからである。
谷コーチの首の後ろは、切り返し(①)から
インパクトの直後(⑦)まで不動である。
谷コーチは、どちらかというと、体重移動の量が
多いような気がするが、それであってもまったく
不動だというのは私には驚異なのである。
第二は、インパクトの再認識だった。
大きい振り子⑥のところがインパクトなのだ。
相当左に振っていったところっていう感じだった。
この時小さな振り子⑥は、ボールをとらえており、
ハンドファーストになっていて、ボールは左足前を
通過しながら、飛び出していっている。
このようなインパクトなるが故、ボールを上から
とらえることができるので、ダフることはない。
第三は、大きい振り子③の重要性である。
このときのポジションは、大きい振り子の仮想の
先端が右足の右斜め前を指しているのであるが、
実はこうなっていれば、小さな振り子は内側から
自動的に体に巻きつくように振り下ろされてくる
ので、右肩が前に出て、アウトサイドインの軌道
になることなく、頭も残るのである。
第四は、大きい振り子⑦のことである。
即ち、ここで小さな振り子が大きな振り子を
追い抜いていたのである。
これは、大きな振り子の振りに引っぱられ、
小さな振り子が自ら動く(これを手打ちという)
ことなく、後からそっと付いてきていた証である。
小さな振り子が独善先行して動いたりすれば、
それはそのまま大きい振り子の振りに乱れを生じ
せしめ、ミスショットの原因になる。
第五は、小さな振り子③から⑦のふり幅が、
大きな振り子③から⑦の振り幅の約2倍だと
いうことであった。
大きな振り子の振りの後からやや遅れながら、
小さな振り子が付いてくる様は、他人から見ると
どこにも力を入れていないように映るかも
しれないが、驚くほどの飛距離が出る。
それは、振り幅2倍に起因するのである。
第六は、小さな振り子の役割についてである。
大きな振り子④までは、コックを解かないこと、
大きな振り子⑤~⑥で、手首を蝶番のように
左に回転させること、この2点である。
以上説明したことは、練習で体に染み込ませる
ことであり、いったんアドレスに入ったら、
それのことはすべて忘れ、あとは、志門プロの
「ゆるゆるグリップ、ヘッドを感じて」の
スイングに徹すべきである。
もし、首の後ろは動いていないか、インパクト
が大きい振り子⑥のところにあるか、コックは
保持できているか、などといった体の位置や
動きを気にすると、とたんに筋肉が強ばり、
ヘッドの走りにブレーキをかけてしまい、
飛距離が落ちるだけなく、ミスショットを招く
であろう。
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