同じ名前でも違う病気?リンパ腫の診断の難しさ
今日は、リンパ腫の「診断の難しさ」について、少し書いてみたいと思います。リンパ腫は血液のがんの一つですが、実はとても種類が多い病気です。WHO分類では、100種類以上に細かく分類されています。そのため、見た目の症状だけでは診断が難しいことも多く、最終的には病理検査(細胞や組織を詳しく調べる検査)によって判断されます。未分化大細胞リンパ腫(ALCL)という病気の中にも、いくつかのタイプがあります。例えば、リンパ節など体の中から発生する「ALK陽性未分化大細胞リンパ腫」と、皮膚から発生する「原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫」というタイプがあります。名前がとても似ているため、同じ病気のように思われることもありますが、実際には性質がかなり違います。ALK陽性未分化大細胞リンパ腫は、主にリンパ節など体の中から発生する全身型のリンパ腫です。(※全身型にはALK陰性タイプも含まれます)一方で、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫は、最初から皮膚に発生し、基本的には皮膚にとどまるリンパ腫です。このように同じグループのリンパ腫でも、発生する場所や特徴が大きく異なることがあります。診断の際には、顕微鏡で細胞の形を見たり、免疫染色という検査で細胞の特徴を調べたりします。たとえば、CD30というマーカーや、ALKという遺伝子の有無などを確認することで、どのタイプのリンパ腫なのかを判断していきます。こうした専門的な検査を組み合わせて、初めて正確な診断にたどりつくことが多いそうですこのように、見た目や名前が似ていても、実際には全く異なる性質を持つリンパ腫もあり、正確な診断には専門的な検査が欠かせません。私自身、この病気になるまで、リンパ腫にこんなに多くの種類があることも、診断がこんなに複雑なものだということも知りませんでした。また、私の場合、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫の皮膚型から原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫の全身型へ移行する可能性もあると聞き、治療法が確立されていないことも含めて、この病気が希少がんであるがゆえの難しさを感じています。同じ型に罹患される方は、いても年1〜3人と主治医からの説明がありました。医療の世界では、専門の先生方がこうした細かな違いを丁寧に見極めながら、患者一人ひとりに合った治療を考えてくださっています。病気の世界は本当に奥が深いものだと、改めて感じています。春の気配を感じる季節になってきました。どうかお身体を大切にお過ごしください。