新居浜市の小学校5.6年生全員による
100名みらい育【じっとみて。】授業。

あらためて、100人全員、
誰一人として例外なく
めくるめく時間になったと思うのであります。

しかし、
置いてきぼりは本当になかったか?
といいますと、
実はそうではありませんでした。

5年生の男の子が
タネのシーン、つまり最初のページで
しくしくと泣き出したのです。

それはとても悲しくて、
切ない時間になりました。

透明でもいいんだよ。
今はみつからなくても、恥ずかしいことなんてないよ。
ないってことに胸を張っていいんだよ。
それを文字で書いてみる?

なんて声をかけましたが
もうどうしようもなく悲しくて
しくしくしくしく。

で、文字のところに
ようやく
なし。
と書きました。
涙はとまりませんでした。

担任の先生も
その場で一緒に授業を進めるより
体育館から連れ出して
気分を変えようとご配慮くださり
いったん、外に出て行くことになりました。

でも、ワークは進みます。
彼のコメント、「なし。」に対する感想が
グループのみんなから寄せられます。

それがこれです!
みらい育

完全肯定です。

良いことを書いてあげようね。
なんて口が裂けても、一言も言いません。
いつだってそうです。
ほめてあげようね。
なんてことも一切言いません。

ただ、感想を書いてあげましょう。

これだけです。

ですが、今まで300名、絵本作成をしてきましたが
否定した人は一人もいませんでした。
これはdoveの有名なCMですが
ここで表現されていることが答えになるかと思います。



自分が思っている懸念や否定や短所は
他人からみて、ちっとも悪く見えない。
それはむしろ、長所や魅力でさえあるという心理が
人間の共通項としてある。
ということではないかと思います。

さて、彼は外に出てしまいましたので
絵本はもう制作できません。
しかし、このコメントは見ることができます。

私は、担任の先生がいらっしゃるので
彼のことは完全に安心してお任せして
99名の方だけを見て、また進めていきました。

で、しばらくして
あれ?彼、帰ってきてる?
席が空いてない。。。。
あれ?おかしい!いつ彼は帰ってきたのだ?

と、近寄っていきましたら
何事もなかったように、
夢中で一心不乱に
花の絵を描いているではありませんか。

いつ????
いつ。戻ってきたんですか?

と頭がはてなマークでいっぱいになっていたら
先生が、栄養のところから戻ってきて
既にタネも振り返って描きました!と。

それがこれ!
みらい育

素敵なピンクの桜の花びらが
彼の原点なんですね。

こうして彼は、最後まで絵を描き
世界でたった1冊しかない
彼にしか作れない絵本を完成させました。

ちなみにこれは花のシーンです。
みらい育

そして、文字のページ!
(いずれも画像クリックで拡大)

みらい育

この世にないすてきな花だね。
など言われ放題で
彼、幸せいっぱいになりました。

見つけられなかったタネ。
だから、悲しかった。
でも、友達のメッセージが
涙の彼にイメージをもたらせ、
完成という達成感までプレゼントしてくれたみたいです。
いやいや、彼がそもそも持っている
力なのですけど
もし、彼がずっと外に出て
最初の1ページだけしかできなかったとしても
友達の感想という宝物を手に入れたことは
とても重要なことだと思います。

できなくてもいい。
そのときの自分がわからなくてもいい、
自分とじっと向き合うこと。
そこから始められたらいいなと思っています。