地雷を踏んだらサヨウナラ。~タイ→カンボジア陸路越え編1話~ | 地球の迷い方。 ☆世界放浪編、世界一周ブログ☆

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世界一周の旅日記。 世界一周航空券を使わずに アジア 中東 ヨーロッパ アフリカ 南米 オセアニアと
旅をします。 途中ワーホリもするかも!?



食い入るようにTVをみる俺。

すげーー前のめりでTVを見る俺。



 『10ドルは安すぎだろ・・・。』



TVの画面を見ながら

ついボソッと独り言を言ってしまった。




TVの中では・・・


ボロボロの
アーミー服をきた青年が怒鳴っている。


机を叩きながら怒鳴っている。




青年『戦場で命かけて撮ってきた写真が たった10ドル?

 ふざけるな!!!』



青年はさらに思いきり机を叩いた。




だが…


怒鳴られている女性は

毅然としたままの態度を崩そうとしない。



女性『あなたが撮ってきたこの写真…


ピントも合ってないしインパクトもない。


10ドルの値段は変わらないわ。それ以上の値段で買えないわ。』



青年『くそーーー!!』



悔しそうな顔を浮かべる青年。
 

青年はどうやら

自分が撮った写真を売りたいらしい。



さらに前のめりでTV画面を見つめる俺。
この青年は戦場カメラマンなんだろか?



TVの中の物語は淡々と進んでいく。




女性『あの写真位インパクトがないとこちらも買う事ができません』



そう言い放ち‥


女性は壁の方を指差した。


その壁に目をやるアーミー服を着た青年。



女性が指差した壁には‥

写真が貼ってあった。


その写真をみて、

眉間にしわをよせるアーミー服を着た青年。


その写真は‥



兵士が人間の生首を掴み、


満面の笑みを浮かべながら
生首を高々と掲げている写真だった。




青年『あの写真は いくらで買ったんだ?』



眉間にしわを寄せたまま
青年は問う。



女性『あれは新聞の一面で使いましたからね…。

6000ドルで買いましたよ…。』



女性は淡々と言った。



青年『俺の写真が10ドルなのに…


この生首の写真は6000ドル?!?』



するとこの女性は‥


アーミー服を着た青年の「目」を見ながら

こんな事を口にした。



この女性の一言で

後に青年は命を落とす事となる。




女性『写真を高く買ってほしいなら…


アンコールワットを撮ってきてください。』



青年『アンコールワット…?』



不思議そうな顔で訊ねる青年。


事務員『アンコールワットなら…2万ドル払うわ!!』




青年『20000ドル!?』




そう‥‥‥、


これはこないだ見たビデオ、


『地雷を踏んだらサヨウナラ』の一コマだ。


地球の迷い方~世界放浪編~ 



今度俺は世界一周大冒険に行くが‥


その前にウォーミングアップがてら

タイ→カンボジアの小旅行に行く。



パソコンでカンボジアのビザの事を調べていたら

このビデオの所に行き着いたのだ。


(このビデオのDVD盤は存在するかわかりません)



そしてタイ→カンボジア旅行で一番楽しみにしているのが、


「アンコールワット」



石の石造物では

世界最大と言われている遺跡らしい。




さて‥


この映画の主人公、

アーミー服を着た青年泰造(たいぞう)は


まだみぬ「アンコールワット」とやらを

写真に納める為に命をかけるのである。

地球の迷い方~世界放浪編~ 



この話は実話で
1972年頃のカンボジアでの話だ。


※↓グロい写真注意。(3枚中2枚)



地球の迷い方~世界放浪編~ 

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地球の迷い方~世界放浪編~ 
※写真はベトナムホーチミンの戦争記念館にて。




その当時

アンコールワットがあるカンボジアは戦争中。


アンコールワット近くには
兵士がウヨウヨいて地雷も沢山埋まっている状態。


近付く事すら出来ない。


しかも‥


アンコールワットを写真に撮る事は
禁止されていた。




泰造は‥


進入禁止の領地にこっそりと入りこみ…



山の頂上まで登り、


ジャングルの合間から
チラッとしかみえない「アンコールワット」の一部を
望遠レンズで写真に納めるのがやっとだった。




泰造『これからアンコールワットに近付いていて

写真にしっかりと納めてやる!!』


そう決意し、山を下ろうとした途端…


兵士に見つかり
写真のネガを取り上げられてしまう。



そして泰造は兵士達に連行され…



カンボジアから追放され
日本に強制送還されてしまうのであった。



そして強制送還された日本で‥

泰造はアンコールワットの事が忘れられず…



まだ戦場と化しているカンボジアの
「アンコールワット」を
再度目指すのであった。



カンボジア政府の

ブラックリストに載ってしまった泰造は

カンボジアに入国する事ができず…


お隣りの国ベトナムから、

真夜中川を渡り、


銃撃をかわし
なんとか命からがら
カンボジアに密入国をする。



そして‥


『辞めとけ、兵士に見つかったら殺されるぞ。』という

地元の人達の制止を振り切り、



カメラ片手に

辺り一面地雷の山の「アンコールワット」を
目指すのであった。



地雷を踏んだり、

兵士に見つかったら命はないだろう。



そして

アンコールワットまであと1キロ位の所で……


ジャングルの中で
泰造は運悪く兵士に見つかってしまう。



すぐさまとり押さえられ、

連行される泰造。


すると泰造の他にも
もう一人地元の男が捕まっていた。



兵士達は
泰造たち2人を睨み付けるなり…



兵士『お前達を今から殺す。』


そう言うと
いきなり持っていたカマで…


先に捕まっていた
地元の男を殴り殺してしまった。


人を殺すのに
銃の弾を使うのすらもったいないという時代だ。



兵士は泰造に向かって言った。



兵士『次はお前の番だ。』



遊び感覚で
人を殺している兵士達。



泰造『勘弁してくれ!命だけは助けてくれ!


俺はただアンコールワットの写真を撮りたいだけなんだ!!』



泰三は命乞いを始めた。



兵士『写真を撮りたい??

アンコールワットを撮る事は禁止しているはずだ!!』



泰造『何故だめなんだ?
お願いだから命は助けてくれ!!』



だが‥


兵士達は
命乞いをしている泰造に向かって銃を構えた。



兵士『お前も殺してやる。後ろをむけ!!』




兵士は‥


泰造を後ろに向かせる為に

思いきり蹴飛ばした。



すると泰造…


蹴られたにも

かかわらず笑いだした。



泰造『な~な~、兵士さん達よ…、

アンコールワットはどっちにあるんだ??

あっちか???あははは!!』



うって変わって

急にふざけた態度になる泰造。



顔を見合わせる兵士達。



するとその瞬間、


泰造は手錠をはめたまま

アンコールワットの方向に全力で走りだした。




兵士『待ちやがれ!!

逃がすなー!!撃てぇぇー!!』



ジャングルの中を手錠をしたまま
猛ダッシュする泰造。


捕まったら
間違なく命はないだろう。



そして後ろから…


泰造に向かって銃を放つ兵士達。



だが‥


ジャングルの中のため

木が邪魔して泰造になかなか当たらない。



死に物狂いで逃げる泰造。


兵士達は
泰造を追いかけながら銃を次々と撃つ。



だが…


兵士達は銃を撃つ時
一瞬動きを止めて撃つ為に、


ジワジワと
泰造との距離が遠くなっていく。



逃げ切れるのか?

TV画面を見つめる俺もハラハラして

汗をかいてしまう。


すると‥


逃げ走っていた道が

いきなりパァーと開いた。


ジャングルの密林から飛び出し、広場に出てしまった様だ。



密林から飛び出し、視界が開いたその真正面に…



泰造が夢にまでみた

「アンコールワット」が突如現われた。




泰造『うっわ……!!』





命がけで逃げているにもかかわらず

アンコールワットを目の前にして
一瞬足が止まってしまう。



そして


アンコールワットに向かって

再び駆け出す泰造……。



次の瞬間…





バキュューーン!!!





後ろから
追ってきた兵士の弾が
泰造の胸に命中した。



アンコールワットを目の前にして
泰造は撃たれてしまった。



即死である。



それがこの映画の主人公
「一瀬 泰造」の最後だった。



結局泰造は
アンコールワットを写真に撮る事もできず


外観を一瞬みただけで
撃たれて亡くなっていった…。



何度も言うが、これはほぼ実話らしい。



そして…


今月末…俺は…


その「アンコールワット」をみる為に


お隣りの国タイから国境を超えて、

カンボジアを目指します。



銃弾が飛び交う中を、

命がけで戦っている兵士達の写真を撮っても
10~30ドルと言われていた当時、


写真に納めるだけで
2万ドルともいわれていたアンコールワット。



一瀬 泰造さんが
命をかけても写真に撮る事の出来なかった
アンコールワット。




なるべくガイドブックやインターネットを見ず、

できるだけ先入観入れないで
俺はアンコールワットを観に行ってみようと思う。




中学の時

教科書でアンコールワットを見てから


ずーーっと行ってみたかった

カンボジアのアンコールワット。




電波少年で

アンコールワットへの道をやっていて


俺も行きたいと激しく思っていた

カンボジアのアンコールワット。



カンボジアはどうなのか?タイから陸の道でちゃんと行けるのだろうか?




パスポートの代わりに

銀行の通帳を持って行った事のある俺が・・・


英語が出来ないへなちょこの俺が・・・


ちゃんとカンボジアのアンコールワットまで

辿り着けるのだろうか?




今から怖くてプルプル震えているが‥


すんげえ楽しみである。






待ってろよ!!カンボジア!!




行くぜアンコールワット!!!





       


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