こんにちは。丸井です。

 

わたしは失恋で辛く苦しい時期が

1年ほど続いたため
なぜこんなに辛いのか、

どうしたら立ち直れるのか、
どうしたら今の状況を変えられるか、
いろんな心理学、人生哲学を勉強してみました。

 

そんな中で出会ったのが
「嫌われる勇気」という本です。


アドラーという心理学者が提唱した理論を紹介しています。

 

出版自体は2013年ですが、
今年の1月ごろに読みました。

 

その本のテーマでもあり
印象に残ったこと、

はっと気づかされたことを紹介します。

 

それは「トラウマなんて存在しない」というものです。

 

そもそもトラウマについて心理学の中で一般的に言われていたのは「原因論」です。


簡単に言うと、原因論はフロイトが提唱した「過去の出来事が原因で今がある」というもの。

 

例えば、
恋人に浮気された経験があるから、男性が信じられなくて彼氏ができない
子どものころいじめにあったから、ひきこもりになり社会復帰できない
等のように過去に原因があり、その結果今の状態になっているというものです。

 

すごく納得しませんか。
わたしも普通そうだよなぁと思います。

 

ですが、アドラーはこれを真っ向から否定しています。

 

原因論では何も解決しないと。

 

アドラーが唱えたのは「目的論」です。

 

目的論は「トラウマを利用しているだけ、今のままが楽だがら過去に原因を作っている」という考え方です。


傷ついて落ち込んでいる状態の方が楽だから、悲しくて辛い状態のままでいる
というもの。

 

どういうこと?と思いませんか。
そんなわけないじゃん、

立ち直りたいと心から思っているけど
それができないから辛いんじゃないか、

と思いました。

 

ですが本の中で語られているのは、
恋人に振られて傷ついた、だから次の恋愛に向けて動けない
ではなくて、
次の恋愛をするのがめんどくさい、また辛い恋愛をしたくないから、
傷ついたままでいる、その言い訳として過去の失恋を利用している
という理論です。

 

少しドキッとさせられました。

確かにそうかもなぁと思いました。

 

一から恋愛をスタートさせるのってとても体力いりますよね。

 

出会って、デートして、仲良くなって、信頼関係を築いて…って
またあれをやらなきゃいけないと思うと億劫に思いますよね。

 

婚活したところでうまくいくのかわからないし、
時間とお金を消費してしまうだけにならないだろうか、とか。

 

そう思うと次の恋愛にむけて動けないのは、
今はまだ失恋中で辛くて、そんなこと考えられない、という理由があった方が都合がいいですよね。

 

なるほど。
次の恋愛に向けて動くリスクとコストがあるから
動かない理由として、今落ち込んでいる状態を利用しているのかも
と思えてきました。

 

さらに
だからこそ変わる必要があり人間は変われる
ということも書かれています。

 

 

この本は先生と生徒の会話形式で進んでおり、とても読みやすいです。
はじめは生徒側の意見に賛同すると思いますが読み進めていくうちに先生の言うことに納得していくと思います。

 

他にもかなり前向きかつ、

自分の考え方を醸成するような
重要な内容がかなり盛り込まれています。


ブログの中だけでは紹介しきれないので是非一度読んでみることをオススメします。