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ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ 「 シャンボール・ミュジニー 1er Cru 2012 」


まず何と言っても恐ろしいほどに柔らかく 滑らか。

今ちょうど開いているとは言え、こんなにも身近に感じられるヴォギュエも珍しい。。

(2007年を除く。 ※あくまで個人の感想です。)


最後まで瑞々しい赤い果実は、深い酸味と共に柘榴やアセロラを思わせる。

ミネラルは優しく どこまで行ってもフラワリー。

ただしそれはフェミニンではなく、間違いなくエレガント。

アフターこそ若干短いが、揺るぎのない存在感。


私はこのワインの先に” ミュジニー ”は見えなかったが、

透明でいて冷涼な 一つの素晴らしい逸品だと認めたい。



飲み頃 : Now~


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ドメーヌ・デ・コント・ラフォン 「 ムルソー 1er Cru ペリエール 2000 」


素晴らしい黄金色。

熟成ピークにしてなんとも香ばしい抜群の香り。


粘性強くねっとりとした舌ざわり。

品のある果実味と縦に伸びるキレのある酸。

火打石を思わせるミネラル。

それらはアフターのキレにも繋がっている。



そこは決して大きくはないが、圧倒的な演技と表情が伝わる距離。

フィナーレの感動が直に伝わってくる、、、


そんな、素敵な劇場を思わせるワインだ。



飲み頃 : Now ( ピーク )


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ドメーヌ・デュジャック 「 ヴォーヌ・ロマネ 1er Cru オー・マルコンソール 2014 」


かなりミネラリーな香り。

その奥にスミレなどがやっと顔を覗かせる。


ちょうど今寝ている時期なのだろう。

どこまでも強固なミネラル。

可憐な酸味。

果実はまるで花も咲かせず蕾のままのよう。


2014年のニュイはどれも冷涼なタンニンと果実を感じながらも

酸が綺麗で、割と早めから美味しく飲めてたイメージでしたが。。

一旦閉じてる時期なのかもしれません。


少し手を伸ばすのを控えることにします。



飲み頃 : 2023年~ ( 今は寝ている時期 )


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ドメーヌ・ダニエル・モワンヌ・ユドロ 「 ボンヌ・マール Grand Cru 1987 」


予想以上に濃く綺麗な色合い。

抜栓直後は微妙に紹興酒のニュアンスが感じられるも すぐに飛んでくれて一安心。


グリップ良くしっかりと舌の上に乗ってくる旨味。

黒蜜を思わせる甘さに土っぽさと硬度なミネラル。

最後に顔を見せてくれる可憐でピュアな果実味。


全体的にクラシカルではあるが、酸味も洗練されていて悪くない。



若いうちに飲んだ時はあまり感じるものも少なかったと記憶してたけど

こうしてお互い熟成すると 分かり合えるものもあるんだね。


やっぱり、年を重ねることも悪くない。



飲み頃 : Now ( ピークを越えたくらい )


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ドメーヌ・ド・ラルロ 「 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru 1993 」

※CUVEE JEUNES VIGNES DU CLOS DES FORETS St GEORGES


クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュの若木から作られたワインのようです。

でも 1er Cru なんですね。


とても生き生きとした生命力を感じる。

淡い酸に大地を思わせるミネラル。

ほんのりと感じられる果実味の中に上品な甘さ。

じっくりと感じられる出汁の効いた旨味。


この頃のラルロ、好きだなぁ。。

なんとなく自由を感じます。

( もちろん今のラルロも良いですよ!)


アフターはさすがに短いが、 最後まで

素晴らしい時間を共有できるワインだ。



飲み頃 : Now ( ピーク )


ロック2014


ドメーヌ・プリューレ・ロック 「 ヴォーヌ・ロマネ レ・クルー 2014 」


さすがにまだ若いが、実にロックらしく密教的な香り。


フレッシュな真っ赤な果実は野苺にアセロラ。

全房発酵らしいスパイシーさに 少しの野性味。

時折 薬草的なニュアンス。

甘味はまだ感じられず、今は酸味が支配的。

それでも、どこまでも上質で綺麗な造り。


今はまだ多くを語りかけてはくれないが

時が来れば きっと応えてくれるはず。



飲み頃 : 2023~


ラスカーズ1985


「 シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1985 」 サン・ジュリアン


まだまだ艶のある中心の濃い色合い。

香りは苔むした土、なめし革に甘草、熟したカシス。


ややストイックな果実味でいて筋肉質なボディ。

これ以上溶け込むことはなさそうなタンニン。

緩めの酸と鉛筆の芯のようなミネラル。

ゆっくりと花開く旨味と甘味。

かなり綺麗に熟成している。



ストイックな性格ではあるが、実に真っすぐで

ピュアな一面も感じることが出来るワインだ。



飲み頃 : Now ( ピーク )


バーンスタイン・ロシュ


オリヴィエ・バーンスタイン 「 クロ・ド・ラ・ロシュ Grand Cru 2015 」


透き通る真水を見ているような心洗われる色合い。

そしてフローラルな香り。


すでに絶妙にシルキーな舌ざわり。

野イチゴにアセロラなどの可愛らしい赤い果実。

繊細なタンニンで織り成す近代的多層構造な骨格に、

時折上質なブランデーを思わせるニュアンス。

正直、今飲んで美味しい。


まだ早く もっと距離を感じるワインだと予測していましたが、、、驚きました。


他の Grand Cru も気になりますね。



飲み頃 : Now~


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モエ・エ・シャンドン 「 キュヴェ ドン・ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 1990 」


しっとりと成熟した輝きを放つ美しいオレンジトパーズ。

ふわりと昇ってくる南方の果実を思わせる香りに

少しの腐葉土、そしてアプリコット。


泡はすでに微弱ではあるが 繊細でいてキメ細かい。

ブリュットとは全く違った構造でいて、さらに他とは一線を画す熟成による完成度。

厚みのある芳醇な果実味。

ドサージュは完全に溶け込み、落ち着きある甘さへ。

酸味、ミネラル、どれをとってもやはり素晴らしいバランス。



寒さに向かうこの季節に飲むのも良いけれど、この優しい泡には

やっぱり春が似合うかな。



来春は、みんなが幸せなロゼ色でありますように。



飲み頃 : Now ( ピークを少し過ぎたくらい )


セシル2017


ドメーヌ・セシル・トランブレイ 「 モレ・サン・ドニ トレ・ジラール 2017 」


早くも距離感なく、今飲んで美味しい。


瑞々しく、優しさの中に芯のしっかりとしたピュアな果実味。

フィネスと美しいミネラルからくるエレガントさ。

可愛らしくもなんとも品のある甘味

柔らかい酸味と繊細でしならかなタンニン。


セシルにしてはやや男性的な要素が強く感じられるが

それでもさすがに綺麗。


そう このワインは、自分らしさをしっかり表現出来る

” イケメン女子 ”なワインだ。



飲み頃 : Now~