「チキッた」
今日は二回のデートだったが、またしても、ただ食事して終わってしまった。ちなみに相手とはまだ付き合う前の段階。それは当然である。付き合ってしまったら、その人とはセックス出来たとしても、ナンパ活動が出来なくなってしまう。
婚活パーティーに参加したのは、女性に慣れるためであったが、知り合った相手とはセックスがしたい。だが、恋に発展することを恐れている。
しかし、相手がいい子であれば、付き合ってもいいのではないだろうかとも思う。その場合、ナンパは諦めないといけない。だから、付き合うのは嫌なんだ。
僕は恋愛がしたいのか? 自分がよく分からなくなってくる。
とにかく、いろんな子をナンパして、そして、セックスをして、ナンパで人生を豊かにするんだ!
二回デートした子とは、会話する以上の発展はなかったが、次に会えない訳ではない。駒として残しておき、引き続き、婚活パーティーに参加することに決めた。
「駒は多い方が有利だからな」
もうすぐ、三月に入ろうとしている。
友人には、逐一、近況を報告していた。婚活イベントに精を出していることを伝えると「婚活!?ナンパする気あるの?」と言われた。僕はナンパする気はある。する気がなければ初めから宣言なんてしない。ただ単にチキッてナンパができないだけなのだ。諦めてはいない。
婚活はあくまで、ナンパをするための訓練であると説明した。そして、自分にも言い聞かせた。納得してくれたかどうかは分からない。
とにかく、婚活パーティーに参加して、駒を増やすんだ! そう決めた。
駒を増やすために、引き続き、婚活パーティーと街コンに参加した。
結果はというと、“チキった”の連続であった。好みの子が参加していなかった場合もあったが、やはり、敗因の多くは“チキッた”が占めている。
最近は、チキンを食べる度に自分のことを連想してしまい、自分が嫌になってしまう。大好きなチキンが嫌いになりつつある。ケ○タッキーフライドチキンが食べたくても食べられない。チキンラーメンも食べられない。チキンと名の付くもの全てだ。チキン、チキンと、どいつもこいつも僕のことを馬鹿にしやがって。困ったものだ。
まずは二回デートした子ともう一度会ってみよう。目的を達成できれば、自信も付くだろうし。
三回目のデートかあ。何をしようか?
相手とメッセージのやり取りをする内に、自然な流れで、映画を観に行くことに決まった。
「チキった」
映画を観に行くなんて、ただのデートではないか。その後、セックスに持ち込めないこともないが、時間の無駄では? 僕はただ、デートを楽しみたいのか? 何やってんだ?
ナンパ(この場合は婚活パーティーで番号ゲット)から、目的であるセックスに至るまでの過程は、短ければ短いほどいい。
この教訓を肝に銘じ、心を鬼にしなければならない。
最短距離を行く。近道が存在するなら、ショートカットする。
今回でいう映画館デートは、本来不要なことではあるが、まあ今回は仕方がない。次回からは余計なことは省く。徹底的に。