ほえる犬は噛まない
2001年 韓国
ポン・ジュノ(監督)の処女作。
巨大な高層マンション群の中で繰り広げられる群像劇。ペット禁止のマン
ションで起きる犬の失踪事件をめぐり、飼う人、探す人、殺す人、食べる
人。とそれぞれの立場の人々が絡み合っていく。ちょっぴりシニカルなコ
メディー。
この映画、良かった。やられた。
いい映画って始まりでわかる事が多い。始まった瞬間に空気感で、これは
きたぞ、みたいな。
この映画も同様で。
緑をバックにある男の後頭部が映った瞬間、あ、来た、みたいな (笑)
そして、音楽が流れだすと・・・なんとも不思議な感覚に囚われる。なん
だろう?
音楽がスイングしてるんだ。
そう、ジャズなんだよね。
このスイング感が、映像の美しさ、ぺ・ドゥナの後ろ姿とマッチしてとっ
ても気持ちいい。これは絶対必見だと思う。
映画において音楽ってやっぱ重要、改めて。
映画の中で音楽って演奏しちゃいけない。この映画みたいにさりげなく主
張しないとね。
このペースで終わりまで続くからもうやられまくり。
コメディーとしても良くって、犬を丸焼きにしようとするホームレスから
ペ・ドゥナが救い出そうとする所なんて、思わず声を出して笑ってしまっ
た。
いたってシリアスな演技をしているのに笑ってしまう、あからさまに笑わ
そうとしてない。この微妙なライン、凄いテクニックだと思うなぁ
オススメです。
