『my classics!』1
平原綾香さんのNEW ALBUM『my classics!』が発売になったので、その感想を少しずつ、書いていこうと思う。
もしも万一、ここを御覧になっている方があって、このALBUMを購入される予定があって、先入観を持たずに聴きたいとお考えの場合は、どうぞこの先はお読みにならずにお願いします。それぞれの曲の構成や編成にも触れる部分があろうかと思いますので…
閉店時間に近い山野楽器でJCBホールのDVDとともに購入してきた、『my classics』。
部屋に帰ってから、朝やり残した洗い物など済ませ、コーヒーを入れてから、妙にそわそわした気持で、CDをプレーヤーにセットした。やはりレコーディングの状況を逐一、ブログで見ていたからだろうか、ちょっと特別な気分だ。まるで、コンサートの前のようなそわそわ感。
最初の一回は、何も見ずに、ただただ音だけを聴くことにした。
凄い…
いろいろ想像はしていたが、まるで違っている。
全体の印象をひとことで言うなら、「過激!」…としか言いようがない。心底びっくりした。
音は綺麗なのに、”過激”とはどういうことか。それは、いわゆるクラシックをフィーチャーしたポップス系の曲のセオリーを、ことごとく破っていることだ。
思い込みといえばそうなんだけれども、やはりクラシックテイストのポップスというのは、イージーリスニングの要素を念頭に浮かべてしまう。実際それを求めるひとも多いだろうと思うしな。
もちろん、それはそれで心地よいものも多いんだけど、この『my classics!』には、そういう意味でのイージーリスニング的要素は、まったくない。濃密でみっちりつまっていて、否応なく作品世界と向き合わされる。
さて、個々の曲について。いちどには無理だけど、ちょっとずつ感想を書いていこうかな。書かずにはいられない気持ち。
pavane ~亡き王女のためのパヴァーヌ
ejiさんのアレンジで実に美しいストリングが鳴っている。ピアノの音も、ペダルの音まで聞こえるライブな音で、生々しい。この曲で驚いたのは、ストリングスの音量がすごく大きいこと。ストリングスセクションをフィーチャーした曲はたくさんあるけれども、ここまで音量の大きいものを聴いた記憶がない。
いくら綺麗な音でも、ふつうは歌ものではそういうバランスは採用されない。あくまで歌が主役なのに、それが潜ってしまうからだ。(ちなみに、今回も収録されているシチリアーナでもストリングセクションが大きなウェイトを占めていて音量が大きいが、それでも、ここまでではない。通常はこのくらいのバランスが上限じゃないかな)
だけどこのpavaneを聴いてわかるとおり、これだけの音量でストリングスセクションが鳴っていても、あーやの声は潜るどころか、草の弦がするすると心臓に絡まるみたいに忍び込んで、いちばんの存在感を示している。
逆にいえば、歌がしっかりしていれば、ストリングスセクションの音もしっかり聴かせる音量まで上げられるってことになる。もちろん、左右への巧みな振り分けは前提だけれども、歌い手の声質と歌い方によって、オケに負けない音が出せるということなんだなぁ…
しかし、ストリングスがいい音だな。映画のサントラっぽい音色になってる。すごく美味しい飲み物を飲んでいるみたいだ。
この曲を聴いていて、陽炎がたっている道の風景が目に浮かんだ。詩ともあいまってだと思うんだけど。
さて、思ったより長くなっちゃったな。後は明日にしようっと。ミオ・アモーレとmoldauについてはシングルの発売で書いたから、次はカンパニュラの恋からにしようかな。