関節ファシリテーション学会学術大会 神戸大会に参加してきました | 介護老人保健施設 しおん オフィシャルブログ

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リハビリテーション科のYです。

10月6日に神戸で開催された関節ファシリテーション学会学術大会に参加してきました。

 

 

 

 

今回は第20回目の学術大会ということで、大会テーマが「治療技術の歩みと展望~Bobath,PNF,SJF~」と治療技術に焦点を当てた大変興味深い内容でした。シンポジウムでは紀伊克昌先生による、最新のボバース概年についての内容、柳澤健先生によるPNFの生理学的エビデンス、疾患別エビデンスについての紹介がありました。そしてSJF学会理事長の宇都宮初夫先生から、SJF技術の変遷についての講演を聞くことができました。特に印象に残っているのが、紀伊克昌先生のお言葉で、常に変わらなければ、これでよいのだろうか、と常に疑問をもって介入しているとの事、日々新しい文献などに目を通して新しい知識を取り入れているとの事でした。その後のデイスカッションでは、現在脳卒中治療のエビデンスグレードが高い装具療法について、それぞれ先生方の考え方など、理学療法士であればとても興味がそそられる内容であったと思います。参加者の関心も高かったと感じました。午後からの一般演題では、SJF技術を使用しての効果の検証・考察の発表でした。普段自分がご利用者に介入する際にも、常に疑問を持ち、客観的に効果を確認していくなどの視点が重要であると再認識しました。最後は宇都宮初夫先生の基調講演で「治療的運動技術の改革SJFについて」といったテーマの中で、これからは「脳を含む神経、筋、関節に対する生物学的アプローチすなわち運動器生物学的アプローチ」の開発が望まれる時代に入ってきたとの事でした。

とても充実した内容の学会で刺激を受け、自分もこれまで以上に勉強し進化していかなくてはと再認識する事ができた学会でした。