私の父は、3年前に亡くなりました。
私の母は、2年前から認知症になってしまいました。
親孝行したいと思うようになったときには、もう親孝行ができなくなっていました。
それまでは、盆と暮れにしか帰らず、帰ってもせいぜい1泊だけしてすぐに戻ってきていました。
もっと旅行に連れて行けば良かった。
もっと一緒に食事をすれば良かった。
もっと昔の話を聞いておけば良かった。
「私を産んでくれて、ありがとう」って言いたかった。伝えたかった。
そう思うようになったときには、親孝行ができなくなっていました。
そんなとき、気付いたのです。
なぜ私が高齢者の問題に取り組んでいるのか。
認知症で自宅がぐちゃぐちゃになった高齢者のかた、
子供に殴る蹴るの暴行を受けているお年寄り、
子供からろくに食事も与えられないご老人、
子供に老後の大切な財産を取られてしまった高齢者のかた、
子供に殴る蹴るの暴行を受けているお年寄り、
子供からろくに食事も与えられないご老人、
子供に老後の大切な財産を取られてしまった高齢者のかた、
そんな困っている高齢者のかたを助けたいって思う理由。
放っておけないと思う理由。
それに気付いたのです。
私が、高齢者問題に取り組んでいるのは、
そうした高齢者の方々を自分のお父さん、お母さんと思って、
そうした高齢者の方々を自分のお父さん、お母さんと思って、
「親孝行」をしているのだと。
そして、そういう取り組みが、自分の両親に対する、せめてもの「恩返し」になる。
そう気付いたのです。
だから、私は、これからも、できるかぎり多くの困っているお年寄りを、
自分のお父さん、お母さんだと思って、
精一杯、親孝行をする。
そして、その取り組みを通じて、高齢化社会が安心、安全で豊かなものする。
そう決めたのです。
老活コンサルタント(弁護士) 大 竹 夏 夫