昨日の関東地方は、雨が降った上に風も強くとても寒い1日でしたが、賞与が出た直後の週末ということで駅周辺はいつにも増して盛り上がっていました。


さて、先日、クライアントから退職金にかかる税金について質問を受けました。
「退職金って全然税金がかからないイメージだけど、どうやって計算するの?」


このブログにもちょうどいいテーマですね。
老後の備えの一助となる退職金、これにかかる税金も知っておいて損はないでしょう!



退職金については、給与等の収入とは分離され、「退職所得」として所得税・住民税を計算します。


そして、退職所得は


退職所得 = (退職金の金額 - 退職所得控除) × 1/2


と計算されます。
退職所得控除とは勤続年数に応じて控除される金額で、20年間までは1年につき40万円、20年間を超える部分については、1年につき70万円が控除されます(ただし、同一年中に2ヵ所以上から退職金を受け取った場合等には異なります)。


例えば、勤続30年であれば、 20年×40万円+10年×70万円 と計算され、1,500万円もの控除をすることができます。つまり、勤続30年の人であれば、1,500万円までの退職金には税金が一切かからないということになります。


また、控除しきれない場合であっても、控除後の金額の半分のみが税金計算の対象となるため、他の所得と比べても大きく優遇されていることがわかります。


退職所得の金額が計算されたら、それに税率を掛けます。

所得税は、所得の金額に応じて5%~40%、住民税は、9%となります。


なお、これらの税金は、退職金支給時に会社から源泉徴収されますので、改めて自分で申告や納付を行うことは不要です。


詳しくは、下記をご覧ください。


国税庁のホームページ(タックスアンサー)
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1420.htm
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm



東京都主税局のホームページ
http://www.tax.metro.tokyo.jp/kazei/kojin_ju.html#kju_10




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