イギリスに来てもうすぐで5年です。
そろそろ日本で仕事を探そうと思っています。
リアルな自分の価値を日本の労働市場にぶつけようと思います。
この五年間でいくつか目に見えるスキルが身につきました。
・少しマネージメントという仕事をした
・仕事でなんとかなるくらいの英語力が身についた
・統計学(ベイズ)、統計的(ベイズ)信号処理
・データ解析
・人工知能回りの知識のブラッシュアップ、ディープラーニングとか
・Python少しできるようになった
・Matlabは任せてくれ
これらと共に履歴書にかけそうなネタは博士号とったどーって事と、トップジャーナル論文3本。こんな感じで労働市場に自分の価値を問うています。
いくつか出てきた成果:
1.会社から(直接)スカウトが来る
・マッキンゼー&カンパニー(日本)
・エクサウィザーズ(ベンチャー)
・アクセンチュア(日本)
・オムロン
・富士ゼロックス
・東芝メモリ
・デロイトトーマツ(日本)
・マスワークス(日本)
・SaS institute (日本・オーストラリア)
・その他色々(自分の専門以外は大量に来る)
2.レジュメ送ってくれ が世界中から来る
・JP モルガン(ニューヨーク)
・アマゾン(グローバル採用)
・アマゾン(英国、アジアパシフィック)
・Citiバンク(アメリカ)
→何れもレジュメ送付後に返信なし(笑)
3.実際、オファーを貰らった
・何社かもらった でも秘密
→残念ながらスタートアップ系の企業は全く橋にも棒にもかかりません。
修行を積みたいつもりでしたが、即戦力としては弱いと言う感じです。
大企業は結構余裕ある感じです。
以上、今までのところを総括すると…
日本の所謂大企業レベルの会社だと(専門とかが合えば)、「来てくれ」という話はもらえる。ただし、マッキンゼークラスになると書類通過レベル。グローバルの超エリート企業には興味は持ってもらえるが、その先には話がは進まない。
5年前と比較し、かつ自分の年令(30代後半)も加味すると、割と成果が出たのでは?と思います。結構ワガママいって色々条件を出しても行けると思います。例えば今思い浮かぶのは:
・日本への渡航費、引越し費用の会社負担
・サインインボーナス100万円とか(日本への支度一時金)
・あとは5年前の日本での給与からの外挿+αのお給料
この五年間は、それなりに大変でした。学位が一番大変でしたけど、それよりも自分が成果を出せないと家族が共倒れだなという危機感です。それは今でも変わっていませんけど。
もともと、三菱系のゆったりとした「入社さえすればこっちのもの」系の企業で一生会社にしがみついて生きていくぞ的なテンションで新卒を過ごしてしまった自分からは大きな変化です。
マジメな話、今は「ある程度の安定」をつかめたと思います。理由として「これがやりたいです」と言えるようになった。「***円以上ください」と言えるようになった。そうやって言っても、複数の会社が興味を持ってくれるようになりました。有り難いです。
結構な金額のオファーとかも貰うんですけど、実際にその金額もらえるって思うと、結構お金ってどうでも良くなるんですね。人間って面白いです。そういうオファーをもらって初めてそういう気持ちになることが出来ました。
多分それは、自分は本気を出せば「このくらいの金額なら生み出せる」という自信がつくからなんだと思います。だから逆に「面白いこと」「社会的意義のあること」をしようって思うのだと。
今思うと、脱社畜をして良かったです。日系大企業時代、あれは今思えば社畜だったんだと思います(スキルに対しての待遇は良いけど)。自分で人生をコントロールするってことは給料の高い大企業に入ることじゃないって今なら自信を持って思えます。
大企業からもらった看板を下ろすと、「自分で生きていく」という意識が大きくなることは非常に良かったなと思います。日々「無駄にできない」「家族を養わないと」と思って、頑張る事ができるから。
仕事をより良くしようと思うと、仕事だけしていてもダメなんです。仕事の外であらたな学びが必要です。日本人にはそれが決定的にかけています。だからいつまでも大量生産の薄利多売の商売しかできないんです。会社のために仕事をするのではなく、自分のために仕事をするようになればいいのに。
さて、日本へはいつもどるのやら。寂しいような嬉しいような。
日本に戻るまでにもう少しスキルを色々と上げておきたいです。
(イギリスは暇なのでたくさん勉強する時間がある)
目指せ月50時間学習。