先々週くらいにVIVA(学位の口頭試問)が終わって、めでたくPh.Dであると名乗る事を審査員の先生方から許されました。

 

実際はまだ論文の修正が残っているので、これから詰めないとダメなんですが基本的には「博士相当である」というお墨付きをいただいたという事です。

 

問題の口頭試問何ですけど、「辛かった」の一言です。

 

正直言って、かなり自分の論文に自信がありました。ちゃんと理論的にもやっているし、実験もしたりしている。理論的な質問には大丈夫だと、自信満々でした。

 

結果からいうと、数学とか物理とかの理論的な部分については問題なく答えられたんですが、細かい定義とかISO的なターミノロジーとかがすっげー突っ込まれてボッコボコにされました。

 

さらにいうと10ヶ月くらいかかって頑張ってやったシミュレーションを「やる価値がわからない」とか「一貫性がなくなるから論文から削れ」と言われて超ショック。一貫性がないのは認めます。だってスポンサーから「この辺の研究もしろ」って言われて、やったわけです。だから脈略もなくなります。本当はスッゲー大変で、一からまた色々構築しないとダメで、しんどい思いをしながらも人に見せられるような結果が出たので絶対載せたいのですが.....

 

そんなの御構い無し。

 

でも自分自身ではとても勉強になったし、研究活動中で一番頭使ったから自分の為になったのでよかったと思って居ます。

 

これはあくまでも私見ですが、

私のような民間の研究者・技術者は世の中のニーズに合わせて注力するテーマが時事刻々変化するんです。なので大切なのは、時事刻々と変化する技術領域に対応できる理系基礎力だと思って居ます。大学のように一つの事をずっとやって研ぎ澄まして国の為になるような研究だったら良いと思いますが、意味があるとは思えない自分の趣味みたいな研究をしている人を見るとちょっとね.....と思ってしまいます。(税金はあなたの趣味にあるんじゃないという意味で)

 

とりあえずあとは論文修正を加速させて、夏の卒業式に出席する!というのが当面の目標です。

 

 

ではよしなに。