ようやくレスターの引っ越し先が決まりそうです。
単身で学生寮やシェアをするのは簡単な作業なのですが、家族持ちで自分名義で物件を丸々借りるのはなかなかレベルの高い作業となります。
今回はイギリスでの家探しについて有益な情報を提供できればという気持ちでエントリーを書いています。
イギリスでの新居探しは困難を極めます。理由は主に二つあると思います
（１）英語が上手に話せない→エージェントとしては面倒なので、後回し案件になる
（２）家探しの文化が日本と全然違うため、日本と同じ感じで家探しをすると上手くいかない
（１）の対処法
はっきり言って電話での受け答えや自分の意思をある程度伝えられる英語のレベルが無い人は、割高ですが日本人用のエージェント（エイブルのロンドン支店）などを使うことをお勧めします。
手数料は十、二十万円くらいは最低覚悟しておいてください。
英語が最低限できなければ、これはお手上げです。物件が気に入らないとかそういう贅沢を言えるレベルにありません。提供されたものを割高だと思っても我慢して住んでください。
（２）についての対策と傾向
＜家探し文化の違い＞
・賃貸業者が物件を共有していない→各業者を訪ねる必要がある
・店舗に出向いても空いている物件に直ぐに連れて行ってくれる事は無いので店舗に行ってその日に物件決めるなんていう文化は無い
・内見をするには事前に予約が必要（通常２、３日から一週間後程度）
・予約の方法はメールベースでやりたいところだが、担当者がメールを見る暇が無い間に物件が決まってしまう場合が多いので、とにかく気になる物件があったら電話し、即内見のアポイントメントを取る
・内見の時は現地集合。業者から詳細な住所が知らされるので、そこまで自分の力で行く事が求められる（車が無いと一日に何件も回るのはかなり困難）
・日本と違って需要が高いので、競争相手に競り勝つ事が必要。内見をしてもお金を振り込まなければ他人に持って行かれてしまうので注意
・基本的に住んでいる状態で内見をする事になる
・内見で気に入ったらその瞬間に決断＆必要な手付金を入金したほうが良い。でないと翌日には無くなる
＜契約完了までのフロー＞
内見予約→内見→ダッシュで必要書類を記入＆入金（必要手付金）→referencing→referencing合格→大家が貸したい人を選ぶ→選ばれる→契約締結（通常半年以上の契約）→晴れて入居
このreferencingが結構厄介です。店子の社会的信頼度を第三者が評価します。何を見られるかというと
・正社員かどうか＆年収
・英国内発行のカード等のヒストリー
・現在住所がちゃんとしているか
・生活保護を受けているか
です。現住所が日本という場合は少しディスアドバンテージです。
さらに大家の好みが最後に出てきますが
・生活保護
・タバコ
・ペット
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・子供
・英語の下手くそな外国人
は上の順から嫌われます。これらもマイナスのファクターです。-------の上はNGになっている物件が多いのでこれも超注意が必要です。なにせ売り手市場なわけですので。
さてこういう困難をどうやって乗り越えて新居をド日本人の自分が（ほぼ）決める事ができたかというと.....幾つかポイントがあります。
＜イギリスで家族用の家を勝ち取るポイント＞
・イギリス国内に根を張っている会社や組織から一筆もらう：
自分の場合はレスターの会社に「こいつ何かあれば会社が面倒みるから」的な文言の文書を人事に書いてもらいました。私だけでなく、現地人であっても収入の低はこういう書類をよく使うようです。
・書類をすべて揃えて内見へ行く：
パスポート、現住所のbill、年収を証明する書類、会社からの口添え、
これを持って内見→即事務所→手続き開始→物件確保（referencingはその後必要）
・物件探しはrightmove&Zoopla：
に常に目を光らせます。夫婦で毎晩・毎朝チェックします。気に入った物件があると妻がとりあえずメールで内見の申し込みを行います（返信がかなり遅いため、あてにしてはいけない）。その状況を確認して、自分は（の方が少し英語ができるので）電話をかけます。とにかく誰よりも早く内見をする事が勝利への第一歩
・欲張らない：
見た物件が自分の設定した合格点を超えたらそこで「次の物件はもっと良いかも」などと考えずに即決してください。その足で現地から急いで不動産屋に向かってください。迷ったら誰かに持って行かれます。覚えておかないとダメなのは「日本人というだけで不利なゲームである」ということ。とにかくスピード勝負です。
まだreferencingで止まっていますが、書類も年収もバッチリ用意したので、おそらく大丈夫。１２月にはレスターに引っ越せるかなぁ.....？
では、よしなに。