最近悩むのは価値の創造の方法
理由1.
過去の(既存の)技術・テクニックを理解し、それを自分のものにするだけで非常に大変。
時間を食うし、過去からの積み上げが非常に要求される。
したがって、殆どの時間がこれに取られることになっている現状。
足し算、引き算をすっ飛ばして積分の計算は出来ないのと同じで、積分の計算をやりたくなったら、そこにたどり着くまでの過程もおさらいしないといけないのは科学技術分野特有のことなのか…どうなのか?
「とにかく理系科目がいやです」って言う人の殆どは、ぱっと出てきて暗記さえすれば点数が取れる科目に比べて、過去からの積み上げをいやと言うほど必要とされることに耐えられなかった人達だと思う。
まぁ、進学校になるほど理系率・国立率が上がるのはこのためだと思う。高校からの一発逆転に時間がかかるからでしょうね。
話がそれました。
理由2.
ちょっと分野を変えるだけで、全然積み上げが無い人達がわんさか居るため、積み上げの多少ある自分はその人達からは神のミワザを持つ人間のように見える。そのため、何となく結果っぽいのが出る。
やっている本人からすると偉人達のパクリ。
このあたりで悩む。
実験系の人達はこういう悩みってあまりないんだろうなぁって。常に自分が「生み出す側」だから。ちょっと羨ましい。
まぁ、技術者っていうより技能者みたいになっちゃうのが自分は嫌なんだけど。こういう人は結構多い。博士持っていても。よー分からんけど、出来ちゃったシリーズ 研究ですね。
どこかで自分自身に諦めを突きつけなきゃいけないな。
世の中には天才は一握りでいいから。
天才になれないのであれば、彼らの業績をブラックボックスで使わせていただく一般人に成り下がる覚悟を持たなければ。
一般人と天才達の間で揺れるオジさん学生といった感じか?
悩ましいですね。世の中に技術で貢献するなんておこがましいことなのかな。
最近そう思うようになってきた。
物知り博士っていうポジションを目指して頑張るか…悲しい。
ではよしなに。