イギリスの大学博士課程の三年目。

徐々に次のステップを考える段階にきています。
次の段階って…そう仕事です

とりあえず、3年終わったあとはレスターで1-2年仕事をして、それから日本に戻ろうかと考えています。

もちろんアメリカあたりでいい仕事があれば、そっちになびくこともありえますけど。

それで、学位授与後にどれくらいお給料もらえるのか下調べをしました。

PhDの新卒君でおおよそ三万ポンドくらいが目安っぽいです。平均するとこんな感じ。
年収三万ポンド=450万円(150円換算) 

若干安い印象があります。
まぁ、もっともこちらのPhDは日本の修士くらいの雰囲気なので、そう思うと妥当かもしれません。

でも、所得税と健康保険料を考えると0.75かけて、21000ポンド…今の奨学金より少ないやんけ…。

現在は
滞在費+年二回の家族分の往復チケット(6000ポンド相当?)+学費+税金・保険無料

ということで、このレベルを維持するには最低年間40000ポンドくらいは欲しいところ。


しかも、今の生活レベルははっきり言って極貧なのでもう少し色をつけて45000ポンドを目標とすると…博士号保持者の平均上回る。

おい!そんなにこっちの博士号保持者はもらっていないのか?!

男女の雇用機会が促進された結果、「一人ではどうしようもできない」社会になっているイギリスでした。つまり共働き前提社会。

日本国内のもっと雇用を均等化せよ!!という声は聞こえは良いですが、現実は「働くこと、働かないこと」の選択がなくなり、家庭を持つ=共働き必至 となるということです。

女性は「もっと外へ出るチャンス」が欲しいかもしれませんが、このチャンスと同時に「家庭に入る」という選択肢も同時に失います。ここに気がついている人少ないかもしれませんね。

どちらがいいんでしょうかね。
本人にとって、子供にとって、日本の将来にとって。


しんどいと思いますよ。これからは。この欧米化を日本社会に導入すると。
イギリスでこれが可能なのは「家族・子供が仕事よりも優先される空気」があるから。これが前提で成り立っている。

さらに言うと、宗主国なのでやっぱり「ちゃらんぽらん」でも食っていけるシステムを世界中に構築していることは都度感じますね。

しかもこの国は、子供が10歳を超えるまでは「大人の目」が常にないとだめな社会です。
登下校、公園で遊ぶのも保護者同伴。さて、これをどうやって達成するのか。


日本がそちらに向かっていくと、しんどさ増す気がします。

それではよしなに。