英語で苦戦し続けている博士課程学生(33、男性) in UKな私ですが、英語が何故できないのだろうという話はこちらイギリスにいると日本人同士でよく話をします。

どこかの英会話学校のキャッチコピーのようで怪しい感じがしますが、私が英語学習において最も基本的だと思うことは

英語は勉強したら負け

だということです。英語は感じるものです。
って意味分からないと思うかも知れませんが、

「よっこらせ。英語でも勉強するかな」

と思った時点でもうアウトです。簡単に言うと手遅れです。
私は大学受験からこれまで10年以上、結構毎日と言ってもいいほど英語を勉強してきました。もちろん日々の量にはばらつきがありますが、少なくとも英語と関わらない日は無いと言えます。

純ジャパニーズとしての英語レベルは偏差値で言えば余裕70オーバーだと思います。かなりトップのトップです。そんな私が英語圏に来て感じたこの自分の無力さといったら表現しようが有りません。

勉強は否定しません。でも、勉強したところで身につくものなんてたかが知れています。じゃぁどうしたらいいのか?はっきり言います

大人(大学生以上)はもう手遅れです

ちょっと酷ですが、この手遅れ感を何とかマシにするのが勉強だと思ってください。流暢にペラペラになるにはアホみたいな量な努力が必要です。ペラぐらいになりたい場合は海外に住むしかないですね。

しかし、こちらに来て半年とかたたない5歳6歳の子供は既にペラペラ。発音も完璧!リスニングも。コレを目の当たりにしたときのショックといったらありゃしません。俺の10年返せって思いました。

もちろん環境のせいだけにも出来ません。英語を教える側にも大きな問題があると思います。
日本の英語指導側のレベル

ここにあるとおり、恐らく日本の英語教育に携わる人で英検準1級を持っていないか、取得するのが難しいレベルにある人が結構いることが予想されます。この英検準1級レベルってどのくらいかといわれると…

工学部の理系の私が大学院1年生の時に直前に対策問題集1冊に目を通して一発で受かるくらいのレベルです(もちろん当時は英語のペラのぺも行かないくらいのレベルです)。ギリギリ英語の文章は読めるかな?位のレベルです。

コレを知ったとき愕然としました。
このレベル以下の人が英語を教えていたのでは、そりゃ学生も伸びないわ と。

自分のレベルを超えた指導は誰しも出来ません(導くことはできるかも)。従って、中高に英語のペラペラな先生、リスニングがパーフェクトな先生が居ない限り、その能力を得るための正しい努力の方法や勉強方法なんて教えることも出来ないだろうし、従来のように文字・文法ベースの授業になってしまいます。

教える側の圧倒的なレベルの底上げが今求められていると思います。

高校の時に予備校の数学のテキストの問題について担任の数学の先生に質問しに行きました。質問後、質問したことを後悔しました。時間の無駄。一応先生の顔を立てますが、数学の教師だって全員が東大卒な訳でもないですし、基本的には教科書の内容さえ教えられればいいレベルな訳です。でも、数学・理科はこれでも許されるのかも知れません。

というのは、科学技術力において日本は世界のどこへ出ても恥ずかしく有りません。科学技術力に関しては現行で上手くいっていると思えます。つまり大学受験等ではかなりレベル高いことをやっているのかも知れません。しかし英語に関しては酷いです。つまり、学校でやっているレベルも低ければ、社会で「英語できるね」って言われるレベルも非常に低いということです。

全体的なレベルを上げるためには「教育」を変えるほか有りません。
何てことを思っていたら頭に浮かんできたこんな考え…

私が掲げる教育改革 for English 普通科高校偏

1.英語教員の待遇大幅アップ(旧制度の職員は据え置きかリストラ)
2.IELTS, TOEFLなどの試験を採用に用いる
3.会話専用の授業(講師はバイリンガルを多数採用、学歴等問わず)
4.体育、音楽、家庭科等の教養科目の廃止(但し、特殊科では継続)
5.4から財源を確保。

こんな感じでどうでしょう。
まぁ、私は議員でも役人でもないので何も権限は有りませんが。


よしなに。