30過ぎた博士課程の学生を初めて一年半。ちょうど折り返し地点。
博士課程が終わると、今の研究の流れやスポンサーシップを持った会社の関係から今後の将来が少し見えなくなってきた。
当初はスポンサー企業にそのまま2年在籍する予定だったが、スポンサー企業の親会社が領域がオーバーラップする会社を買収したためスポンサー企業はその分野から撤退するらしいのだ。つまり自分の技術はこの先そのスポンサー企業では活かせない。
その買収した会社に自分は行くのだろうか.....場所は米国。
大いにあり得る。企業全体として見れば自分がアメリカに行くのが一番すっきりする。うーん、でも公式発表もないのでなんとも分からない。
バリバリの日本企業でキャリアをスタートさせて、世界を見たくて外資系企業に移って....そうしたら外資系企業じゃなくてマジの外資の会社に出入りするようになって....今度はアメリカなのか???
自分の近い未来が急にぼやけてきた。自分の専門や知識を活かすなら、それができる場所を世界中から探すというのが一番理にかなっている。
でも不安だ。何が不安かって?分からないけど不安。将来が見えないから。
でも安定や大企業の看板を捨ててここまで歩いてきて分かったことだけれども、きっと自分の成長曲線は他の人より大きく描けたと思う。
学生時代に言っていたこと
「世界で通用する技術者になる。仕事を選択する際に勤務地を考慮しないで仕事をする」
これがどんどん実現していく。少なくとも新卒のバリバリ日系企業にいたらそうはなれなかったと思う。でも怖い。
新卒で入社した時、「一流企業に入って一生安泰だ」と思ったが月日が経つにつれてそういう思いがビジネスパーソンとしての成長を妨げる以外の何物でもなく、そういう環境にいる人間はひどく弱いことが分かった。日本を出る時はイギリスで博士号とって帰って来れば一生安泰じゃないかなんて思っていたが、今はそんなこと微塵も思えない。
英国で博士号なんて大したことない。誰でも取れる。
大学生だった頃から見ればすごく高い場所まで来たのはわかるんだけど、階段を登れば登るほど登った階段が小さく見える。
大したことない。誰でもできる と。
それと同時に周囲に今までいた人達が急激に小さな人に見えるようになってきた。ちょっと嫌な奴だけど、これも自分が成長した証なのか?
昨日も日本の昔のお客さんから技術的な質問メールをもらった。
誰もが知るような大企業だ。
「そんなことくらい自分で調べろよ」
「統計学の基礎中の基礎だろ」
「なんでこんなことくらい分からないんだ?」
と思ってしまった。まるで小学生の家庭教師をやっている気分だ。
ちょっと待て!2年間の自分を思い出せ。
彼らと同じレベルだっただろう。きっと大企業の技術者達なのでいい大学も出ているだろうし、頭だっていいはずだ。だが、今となっては子供を見ているようにすら感じてしまう。よくこのレベルでお給料がもらえるのだと。
もっと謙虚にならなければならない。たまたま自分はチャンスを得て、他人より大きく成長できる環境を与えられただけ。それに沿って成長しただけ。結果、周囲が止まって見えてしまうだけだと。
ある人に言われた
またある人は
博士課程が終わると、今の研究の流れやスポンサーシップを持った会社の関係から今後の将来が少し見えなくなってきた。
当初はスポンサー企業にそのまま2年在籍する予定だったが、スポンサー企業の親会社が領域がオーバーラップする会社を買収したためスポンサー企業はその分野から撤退するらしいのだ。つまり自分の技術はこの先そのスポンサー企業では活かせない。
その買収した会社に自分は行くのだろうか.....場所は米国。
大いにあり得る。企業全体として見れば自分がアメリカに行くのが一番すっきりする。うーん、でも公式発表もないのでなんとも分からない。
バリバリの日本企業でキャリアをスタートさせて、世界を見たくて外資系企業に移って....そうしたら外資系企業じゃなくてマジの外資の会社に出入りするようになって....今度はアメリカなのか???
自分の近い未来が急にぼやけてきた。自分の専門や知識を活かすなら、それができる場所を世界中から探すというのが一番理にかなっている。
でも不安だ。何が不安かって?分からないけど不安。将来が見えないから。
でも安定や大企業の看板を捨ててここまで歩いてきて分かったことだけれども、きっと自分の成長曲線は他の人より大きく描けたと思う。
学生時代に言っていたこと
「世界で通用する技術者になる。仕事を選択する際に勤務地を考慮しないで仕事をする」
これがどんどん実現していく。少なくとも新卒のバリバリ日系企業にいたらそうはなれなかったと思う。でも怖い。
新卒で入社した時、「一流企業に入って一生安泰だ」と思ったが月日が経つにつれてそういう思いがビジネスパーソンとしての成長を妨げる以外の何物でもなく、そういう環境にいる人間はひどく弱いことが分かった。日本を出る時はイギリスで博士号とって帰って来れば一生安泰じゃないかなんて思っていたが、今はそんなこと微塵も思えない。
英国で博士号なんて大したことない。誰でも取れる。
大学生だった頃から見ればすごく高い場所まで来たのはわかるんだけど、階段を登れば登るほど登った階段が小さく見える。
大したことない。誰でもできる と。
それと同時に周囲に今までいた人達が急激に小さな人に見えるようになってきた。ちょっと嫌な奴だけど、これも自分が成長した証なのか?
昨日も日本の昔のお客さんから技術的な質問メールをもらった。
誰もが知るような大企業だ。
「そんなことくらい自分で調べろよ」
「統計学の基礎中の基礎だろ」
「なんでこんなことくらい分からないんだ?」
と思ってしまった。まるで小学生の家庭教師をやっている気分だ。
ちょっと待て!2年間の自分を思い出せ。
彼らと同じレベルだっただろう。きっと大企業の技術者達なのでいい大学も出ているだろうし、頭だっていいはずだ。だが、今となっては子供を見ているようにすら感じてしまう。よくこのレベルでお給料がもらえるのだと。
もっと謙虚にならなければならない。たまたま自分はチャンスを得て、他人より大きく成長できる環境を与えられただけ。それに沿って成長しただけ。結果、周囲が止まって見えてしまうだけだと。
ある人に言われた
You should go to the U.S. That's where money and brain come together.
またある人は
Why not go to the U.S?
これは自分の人生においてU.Sに呼ばれているということなのか。
家族は英国暮らしが気に入っている。自分もだ。生活も安定してきて楽だ。
学生が終わってもう少し英国にいるというのは家族も大賛成。
しかしアメリカか.....また色々と困難が待ち構えていると思うと気が滅入る。
でも、資本主義権化の国で自分を挑戦させてみたい。そのためには「いつか日本に帰る」という外様の気持ちを捨てなくてはならない。
これが結構難しい。自分は日本人だから。
ではよしなに。
家族は英国暮らしが気に入っている。自分もだ。生活も安定してきて楽だ。
学生が終わってもう少し英国にいるというのは家族も大賛成。
しかしアメリカか.....また色々と困難が待ち構えていると思うと気が滅入る。
でも、資本主義権化の国で自分を挑戦させてみたい。そのためには「いつか日本に帰る」という外様の気持ちを捨てなくてはならない。
これが結構難しい。自分は日本人だから。
ではよしなに。